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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-6 圏内事件
Story6-12 真相
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う」

それに強く答えたのは後ろにいたシャオンだった。
珍しく語調が強い。

「お前のそれは愛情じゃない!所有欲だ!
お前はグリセルダさん……いや、ユウコさんを自分の理想の妻のままで縛っておきたかっただけだ。
『自分の理想の妻』を愛しただけで『ユウコさん自身』を愛したわけじゃない。

そんな所有欲みたいな愛情はいつ、どこの世界にもない。

それに世界は決して自分の思い通りにならないことぐらい、子供でも知ってる。


俺はまだ成人してないから……結婚がどう、とかよく分からない。

けどな、これだけは言える。

『本当に《愛してる》って言いたいのなら、その人のすべてを受け入れてから言え』

自分の思い通りにならないからって、簡単に人を殺していいわけがない。

それに、生きてる人には、死んだ人の『生きた証』を、守り続ける義務があるだろ!
お前には二人の結婚指輪をずっと持っている必要があるんだ。

それなのに、お前は結婚指輪を捨てた。お前に、グリセルダさんへの愛情を語る筋合いはないんだ!!」



『本当に《愛してる》って言いたいのなら、その人のすべてを受け入れてから言え』


『生きてる人には、死んだ人の『生きた証』を、守り続ける義務があるだろ!
お前には二人の結婚指輪をずっと持っている必要がある』


『それなのに、お前は結婚指輪を捨てた。お前に、グリセルダさんへの愛情を語る筋合いはないんだ!!』


シャオンの、それらの言葉がトドメだった。



グリムロックは力なく膝をついた。

先ほどまでの威勢のよさは何処にも無かった。


















そして再び静寂が訪れる。

誰も動く事は無かったがその静寂を破ったのが元・黄金林檎メンバーだった。

「キリトさん。シャオンさん。この男の処遇は私達に任せていただけませんか?」

カインズがグリムロックの右側に、シュミットが左側に立ち、カインズがそう言った。

続いてシュミットが

「勿論私刑にはかけたりしない。しかし、必ず罪は償わせる」

そう言う。

その落ち着いた声には数秒前まで怯えきった響きはまるでなく、凛とした表情だった。

「任せる」

キリトは、大男を見上げて小さく頷く。

それはシャオンも同様だった。

聞きたかった答え、この男からは聞けなかったが、2人から聞けたと、満足をしているようだった。

その後は無言で頷き返し、シュミットはグリムロックの右腕をつかんで立たせた。

ガクリと項垂れる鍛冶屋をしっかり確保し、「世話になった」と短く残して丘を降りていく。

そして、カインズもシュミットをフォローする形
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