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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-6 圏内事件
Story6-12 真相
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これは事件の時にはめていたものを届けてもらったらしい。
ヨルコさん……これはつまり」
「そう、リーダーは死ぬ間際までこれを装備していた。
何でなのグリムロック……何でグリセルダさんを、奥さんを殺してまで指輪を奪ってお金にする必要があったの!」
大粒の涙が零れ落ちる。
その言葉に対するグリムロックの答えは違った。
「ふっ、 金?金だって?」
その笑いに、戸惑っているように眉を寄せるヨルコを見上げ 次いでオレ達を順番に見渡し、グリムロックは乾いた声で笑った後、言った。
「金のためではない。私は、私はどうしても彼女を殺さねばならなかった。彼女がまだ私の妻でいる間に」
丸眼鏡を一瞬苔むした墓標に向け、直ぐに視線を外した。
「グリセルダは、現実世界でも私の妻だった」
その言葉に皆が驚愕を隠せない。小さく口を開ける。鋭く息を呑む。そしてヨルコ達も驚きの色が走っていた。
「私にとっては、一切不満の無い理想的な妻だった。夫唱婦随と言う事場は彼女の為にあったとすら思えるほど、可愛らしく、従順でただ一度の夫婦喧嘩すらした事が無かった。だが、共にこの世界に囚われた後、彼女は変わってしまった」
グリムロックは帽子に隠れた顔をそっと左右に振り低く息を吐いた。
「強要されたデスゲームに怯え、恐れ、竦んだのは私だけだった。彼女は現実世界にいるときよりも遥かに充実したようで生き生きとして、その様子を側で見ながら、私は認めざるを得なかった。私の愛したユウコは消えてしまったのだと」
前合わせの長衣の肩が小刻みに震える。それが自嘲の笑いなのか、あるいは喪失の悲嘆なのか、皆には判断が出来なかった。囁くような声でそれは更に続く。
「ならば!ならばいっそ、合法的な殺人が可能なこの世界いる間にユウコを!永遠の思い出の中に封じてしまいたいと願った私を誰が責められるだろう!?」
それは、正におぞましい独白だった。
それが途切れても、暫く言葉を発するものはいない。
キリトは、自分の喉からひび割れた声が押し出されるのを聞いた。
「そんな理由で、奥さんを殺したって言うのか?
SAOから解放を願って自分を、こんなにも慕ってくれている仲間がいる人を!そして、いつかは攻略組の一員にもなれただろう人をアンタはそんな理由で」
背中にある剣に走ろうと一瞬震えている右手を、キリトは無意識に左手で抑えていた。
切り捨てたいと言う衝動に悩まされているのだろう。
その問いにグリムロックは一笑、そして囁きかけた。
「そんな理由?十分すぎる理由だよ。君達にもいずれわかるさ、探偵諸君。愛情を手に入れ、それが失われようとしたときにね」
そう口にしたとき
「それは違
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