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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-6 圏内事件
Story6-11 黒幕
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「買いかぶりすぎだな」
「ああ、すっかり騙された」
苦笑いが続く。
僅かに緩んだ空気をガシャリと全身鎧を鳴らしていたシュミットがまだ緊張の抜けない声で再度引き締めて言った。
「シャオン、キリト。助けてくれた事には感謝している。だが、何で判ったんだ?あの三人が此処を襲ってくることを」
その巨体の男、シュミットが食い入る様に眼を見返した。
キリトはその眼を間近で見たためか、少したじろいで、言葉を捜す。
「判った。と言うわけじゃない。皆で導き出した結論だ。ありえると言う推測だがな。相手がPoHだと判っていたら、逃げ出していたかもしれないな」
少し言葉を濁しつつそう言う。
これから語る真実。
それは3人に衝撃を与えるだろうからだ。
全ての演出を書き、演出し、主演までした彼ら2人でさえその存在には気づいていない。
一人のプロデューサーがこの事件の陰に潜んでいる事。
キリトとシャオンは目を合わせた。
皆、全てを知っておかなければならないだろう。
真実が、どれほど残酷だったとしても。
「俺達がおかしい、って思ったのはほんの30分前だ」
30分前。
ここにくる直前に二人がそれぞれ話をしていた事。
ストレージ共通化で導き出された真実だった。
シャオンがそう想像した事は間違いではなかった。
離婚時のアイテム分配率がそのメインだった。
普通の離婚には自身が得られるモノを手に入れようとすれば、離婚の被害者になるしかない。
死別の場合は、別だった。
相手が死んだ場合、アイテムストレージは共通化から 本来の容量に戻る。
その時、持ちきれない場合は足許に全てドロップするのだ。
「なぁ、カインズさん、ヨルコさん、アンタ達は、あの武器をグリムロックさんに作ってもらったんだよな?」
キリトはそう聞いた。
その問いにヨルコが、頷くと
「グリムロックさんは、最初は気が進まないようでした。帰ってきたメッセージはもう、彼女を安らかに眠らせてあげたいって書いてありました。でも、私達が一生懸命頼んだらやっと武器を作ってくれたんです」
「残念だけど、アンタ達の計画に反対したのはグリセルダさんの為じゃない」
シャオンはそう返した。
その言葉に動揺を隠せないのは2人だ。
グリムロックの言葉は、もう疲れきった様子だった。
当然だろう。
自分の大切な嫁が亡くなった事件。
もう、思い出したくないと言う気持ちだってあるに違いない。
しかし、二人の言葉は180度違っていた。
「圏内PKなんていう派手な事件を演出し、大勢の注目を集めれば、いずれ誰かが気づいてしまうと思ったんだろう」
この世
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