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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-6 圏内事件
Story6-10 笑う棺桶
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を凍てつかせるようなその色。
PoHは武器をしまうと、撤退を促す。
そして左手の指を鳴らすと、配下の2人が数m退く。
赤いエストックから解放されたヨルコとカインズがその場にふらふらと膝をついた。
その後、2人を退かせたPoHは、シャオンとキリトを一頻り見ると。
「黒と蒼。貴様らは、貴様らだけは、いつか必ず地面に這わせてやる。あの時以上の苦しみを与えてやる。
貴様らの大事なお仲間の血の海にゴロゴロ無様に転げさせて、その黒と蒼の二種に血の赤を追加してやるから期待しといてくれよ」
悪意の塊の様な声を発する。
シャオンは、それを軽く受け止めると。
「恨みあんなら直接来なよ」
負けずと劣らずの迫力を持ってPoHの言葉を跳ね返すが如くだった。
「楽しみだ。貴様の顔をゆがめるのは……くっくっく」
そう一言だけ最後に言うと、巨大な肉切り包丁をを指の上で器用に回すと腰のホルスターに収める。
黒革のポンチョをばさりと翻し、悠然と丘を降りてゆく頭首に続く二人。
毒ダガー使いのジョニー・ブラックは、先ほど言っていた攻略組が気になるのか、やけに足早に立ち去って行き、
赤眼のザザだけは、その場で振り返り2人の方をじっと見ていた。
その髑髏マスクの下で妖しく光る両眼を二人に向け、囁く。
「格好つけが。次はオレが馬でお前らを追い回してやる」
「なら、練習をしておくんだな。見た目ほど簡単じゃないぜ?」
キリトはそう還した。
「ケッ、オメーはオレと色以外キャラかぶってるんだよ。その眼、いつか抉り取ってやる!」
「俺のスピードについてこれるならな」
シャオンに少し呟くと低い呼吸音だけを残して、消え去っていった。
Story6-10 END
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