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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-6 圏内事件
Story6-10 笑う棺桶
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トはにやりと笑う。

「何ィ?」

PoHはその言葉に不快感を覚えた。


この顔、ハッタリじゃない。

「それにさ、前ばかり気にしちゃ駄目だな?ラフコフの皆さん?」

キリトがそう言うと……

その次の瞬間、全身を貫かれるような感覚に襲われ、横を青い筋が通った。

「「「ッッ!!」」」

それはPoHも例外ではない。

体の反応に任せて振り返る。

そこには、倒れ付すシュミットに解毒結晶を掲げている者がいた。

その男は、あたりはまだ闇に近しい薄暗さだと言うのに、はっきりとその輪郭が解る。

突出しながら現れたキリトとは似ているようで少し違うその姿。

それがPoH達には死神に見えていた。

黒と青の死神に見えたのだ。

自身のギルドの名前は笑う棺桶。

どちらかと言えば、死神の名に相応しいのは自分達だ。

だと言うのに、その自分達でさえ死神を彷彿させるその姿。

「てめぇ、蒼ッ!!」

そう、それは笑う棺桶のメンバーにとっては忌々しい存在。

あの攻略組との大規模戦争の時、笑う棺桶壊滅の一手をしたのは正に目の前のこの男の所業だった。


『蒼藍の剣閃』シャオンだ。

「目の前しか見えないのはいつも同じみたいだな」

シャオンは、シュミットに解毒を施した後、徐に立ち上がった。



「さて、どうするかな?」

キリトは同様に剣を構えつつ一歩前へでる。

「オレ達2人を相手にしてみるか?久しぶりに、黒と蒼の剣技、たんと堪能できるかもしれないぜ?」

キリトは3人を見ながら、にやりと笑う。


シャオンとキリト、2人が合わさる剣技が如何なるものなのか。

それは、アインクラッド上層部を根城にしているものなら、誰でも知っているといっても大袈裟ではない。

一撃に重きを置き、素晴らしい反応速度を見せるキリト。

手数で圧倒し、絶対的な始動速度で攻めるシャオン。


個々で相手にするより遥かに死角がなくなる。

そしてシャオンもPoHに、他の2人にも視線をやると

「お前達は死を恐れないんだろう? それに時間稼ぐくらいなら、俺らだけで十分だ。

時間が立ちゃ他の攻略組の連中もここに集まる。

弱者はどっちだろうな?

それとも……ひとっ走り、付き合うか?」

「てめーら調子に……」

ジョニーが毒ダガーを構えつつ、飛びかかろうとした時、PoHがそれを止めた。

「確かに、キリトだけならまだしも、貴様が、そして他にも蛆虫が集まるようじゃ、コチラに分が無いな」

PoHはシャオンの目を見てそう言う。

眼だけが蒼いはずなのに、体を覆いつくすかのようなオーラを放っているかのような蒼い眼。
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