暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-6 圏内事件
Story6-7 第二の圏内殺人
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
った。


その針は矢の様に向かっていったが……


ガキンガキン!!


本体に当たる寸前で、壁に阻まれた。紫色のその障壁はシステム的保護のものだ。

その人物が持っていた青いクリスタルは転移結晶。

そして、街中の鐘の音が響き渡るとほぼ同時に、青白い光に包まれこの場から消え去っていった。












その場に残されたシャオン。
まだ、信じられないと言った様子だった。


シャオンは無言のまま、拾ったピックを再び叩きつけるようにあの人物がいた場所に放つ。

それは先ほどと同じように紫色の障壁に阻まれた。

間違いなくシステム的保護に守られた反応。

そしてそのエフェクト後には≪Immoral object≫と表示されていた。

「一体何がどうなれば……」


――あのダガーの一撃はそんなに強力なものじゃないはずだ。

例え圏外で受けたとしても、HPを全て消滅させるほどの力はないだろう。

それを一撃……


「あのダガーも確認しとかないといけないか」



ヨルコさんの身を護る。

そう思って、彼女を宿にまで護衛した。

あの場所にいれば絶対安全という先入観が今回の事件を呼び起してしまったのだ。









そして、宿に戻ったときの事。

「もう!!無茶しすぎ!!」

フローラがそう迎えてくれた。

「それで?どうだったの?」

アスナはそう聞く。

「駄目だ。逃げられた」

シャオンはそう言い壁に拳を当てる。

「シャオン君から……」

フローラは少し驚いているようだった。

攻略組の全プレイヤー中でも1,2を争うプレイヤーだと思っている。
中でも敏捷度はずば抜けて高いはずだ。

アスナが所属しているギルドの団長、数々の伝説、異名を築き上げたヒースクリフを含めたとしてもだ。

「転移結晶を使われた。仕方ないといえばそうなんだけど」

ヨルコさんが殺されてしまったのだ。

しかも、5人の目の前で。

その場の誰もが無念感を拭えない。



いや1人は違った。

シュミットはただただ、怯えていた。

「あっ、あのローブはグリセルダのものだ……」

ガタガタ震えた口でそう答える。

「あれは、あれは、グリセルダの幽霊だ!オレ達全員に復讐しに来たんだ!!」

シュミットは、怯えていた。恐怖に体が支配されたかのように最後は笑っていた。

「で、でも!そんなっ!幽霊なんて!だって、もう、この世界では何千人もの人が亡くなってしまったんだよ?皆、皆無念だったはずだよ。そう思うでしょ!?」

フローラは皆を見ながら、そしてシュミット
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ