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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-6 圏内事件
Story6-6 黄金林檎
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ない点もある。

「偶然にしては話が出来すぎてるよな。

そのグリセルダと言うプレイヤーを狙ったのは、指輪の事を知っていたプレイヤー。

つまり……」

「………」

ヨルコはシャオンの言葉を聞いて再び表情を落とす。

そして……

「黄金林檎の残り7人のメンバーの誰か……」

キリトが口に出していた。

「中でも怪しいのは売却に反対した人かな」

「指輪を売却される前に、グリセルダさんを襲ったって事?」

「状況から考えたらその線が濃厚だろうな」

ここまで、話が見えればもう間違いないと思える。

「ああ、そうだな。

そうだ、グリムロックさんと言うのは?」

キリトがヨルコにそう聞く。

「彼は、グリセルダさんの旦那さんでした。勿論、このゲーム内のですけど」

ヨルコは、悲しくもあり、懐かしくもあるその容姿を頭に思い出しながら話す。

「グリセルダさんは、とっても強い剣士で、美人で頭も良くて……
グリムロックさんは、いつもニコニコしている優しい人で、とてもお似合いで、仲の良い夫婦でした」

そして皆の正面をはっきり見据え……

「もし、この事件の犯人がグリムロックさんなら、あの人は、指輪売却に反対した3人を狙っているんでしょうね」

そして、ここからが最も重要な情報だった。

ヨルコは、一瞬視線を逸らせたが、直ぐに元に戻し

「指輪売却に反対した3人の内2人は、私とカインズなんです」

そう、告白した。









その後、4人は残りの1人が誰かを聞く。

最後の1人、それは攻略組である聖竜連合の守備隊のリーダー、シュミット。



4人とも名前には聞き覚えが当然ある。

攻略会議では必ず顔を合わすメンバーの1人で巨大なランス使い。


知っている事実をヨルコに伝えると、会わせるという約束を交わした。


今回の事件はこの街にいた者しかまだ知らない。

シュミットが知るはずが無いのだ。

危険が迫っている可能性がある。




「聖竜連合には知り合いがいるから、本部に行けば彼を連れてくる事も出来ます」

アスナがそう伝える。

「うん。今の時間なら大丈夫だと思うし。

あ、それより、ヨルコさんを宿屋まで送っていこう?あまり言いたくないけど、危険だって思うから」

まずは、彼女の安全の確保から、とフローラは提案する。

皆もそれには直ぐに同意した。

もし、彼女が言うように反対したメンバー全員を狙った犯行なのなら非常に危険だ。

「ヨルコさん、オレ達が戻るまで、宿屋から出ないでくれ」

キリトが念を押すようにそう伝える。

ヨルコも、その言葉には重々承知
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