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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-6 圏内事件
Story6-6 黄金林檎
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っていた。
彼女も十分危険なので放っておけなかったのだ。
そして、昨日の刀匠の名を確認する為もある。
「ねぇ、ヨルコさん。グリムロックという名前に心当たりある?」
アスナがその名を口にした瞬間。
ヨルコの体が飛び上がるように揺れた。
そして、表情を暗めながら頷き
「はい……昔、私とカインズが所属していたギルドのメンバーです」
そのヨルコの言葉を聞いて、いよいよ真相に迫ってくる。
そんな感じがした。
それはキリトも同様のようで。
「実は、あの黒い槍、鑑定したら作成したのはそのグリムロックさんだったんだ」
「!!」
思わず口を覆ってしまうヨルコ。
「何か思い当たる事があるんですか?」
「はい。あります」
ヨルコは、表情をまた変えた。
それは、申し訳なさそうな、感じの暗い表情。
「昨日、お話し出来なくてすみませんでした。
忘れたい、あまり思い出したくない話だったし……でも、お話します。
そのせいで、私達のギルドは消滅したんです」
ヨルコが語りだしたその時、まるで空が泣いているように、雨がポツポツと降り注いでいた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
それは、ヨルコ、カインズの2人が所属していたギルド。
ギルド名は『黄金林檎』
半年前、たまたま遭遇したレアモンスターを討伐したら、敏捷力を20上げることが出来る指輪をドロップしたのだ。
それはかなりのレアアイテムだと言えるものだ。
その指輪は、ギルドで使うか、売って儲けを分配するかで意見が分かれた。
結果は3対5で売却。
そして、有効にかつ、大きな金額で取引してくれる前戦の競売屋に委託する為に。
そのギルド黄金林檎のリーダーであるグリセルダが一泊する予定で出かけたのだ。
しかし、彼女が帰ってくる事は無かった。
「後になって、グリセルダさんが死んだ事を私達は知りました。どうして死んでしまったのか。今でもわかりません」
ヨルコの表情は暗い。
当然だろう。
ギルドのリーダーが、仲間が死んでしまったのだ、その理由がわからないのなら尚更だ。
「転移門を利用する以上は、その街への直通。そして、売却が目的ならば圏外に出る必要性も無いから、考えられるのは1つだな」
シャオンは話を聞いてそう言う。
「睡眠PK……」
フローラも表情が強張る。
「半年前だったらまだ、手口が広まる直前の時期だわ」
アスナもそう答える。
だが、分から
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