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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-6 圏内事件
Story6-5 罪の茨
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オンはそう判断した。
「とりあえず固有名を教えてくれ、エギル」
シャオンは武器をエギルに返し、聞いた。
「ああ。確かにあるな。
『ギルティー・ソーン』罪の茨と言った所か」
「罪の茨、ね。少し厄介な事件になるかもな」
「な、なんで?」
フローラは驚きながらそう聞く。
「あの槍がプレイヤーメイドであり、その武器自身、特殊能力も無い。
そして、固有名は罪の茨。
これまでの光景を合わせて考えた時、狙われる可能性があるのは……」
「!」
アスナも驚愕の表情だ。
皆、分かったようだ。
「ヨルコさんが?」
フローラも、心配している顔だ。
「あくまでも可能性の話だけどな」
「いや、罪の茨。シャオンの言う事、間違いないかもしれない。
でも、彼女は宿へ送った。とりあえず今日は大丈夫だろう」
キリトも頷いていた、そしてエギルから武器を受け取り見つめる。
「あともう一つ、試してみるか」
キリトは、槍を構えた。
自分の腕を狙って貫く。
「ばかっ!!」
ガシッ!!
アスナが、その行為をとめた。
「何だよ?」
キリトは何故止めた?と言わんばかりに聞く。
「『何だよ!』じゃないでしょ!馬鹿なのっ!実際にその武器で実際に死んだ人がいるのよ!!」
アスナは凄い剣幕で怒鳴りつけた。
「いや、でも試してみないことには……」
「駄目なの!!」
フローラも声を上げる。
「キリト君はもっと考えて行動して!
アスナを心配させちゃ駄目じゃない!!」
「はっ!」
アスナは一瞬赤くなり……
「そ、そんなんじゃないけどっ!そんな無茶はやめて!この武器はエギルさんが預かっててください」
直ぐに表情を戻すと、武器をエギルに渡した。
「本当に特殊能力は無い感じだから、HPは減らないと思うけどなー」
「駄目なものは駄目!」
フローラは今度はシャオンの方へ。
それは先ほどアスナがキリトに怒鳴りつけた時の様な剣幕だった。
「あ、ああ。わかった」
押し黙った。
「シャオン君もだよ。フローラを心配させたら駄目だからね!泣かせでもしたら承知しないから!」
「………………」
お返しと言わんばかりの表情でアスナはそういったが、その奥底の瞳は真剣そのものだった。
「注意した方が良いと思う。キリト」
「右に同じだ。2人とも目が座ってるし」
男性陣は女性二人に完全に気圧されていた。
「ははは、なるほどな。お前らそう言うことだったか」
何やら言い合っている4人を見てエギルは合点が言ったようだ。
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