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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-5 触れあう手たち
Story5-6 モノトーンの思考
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ーは2人。救出はできる。



シャオンは神速剣スキル2連撃技〔ライトスマッシュ〕で道を開き、プレイヤーの救出に行こうとした。


パリィィィン


そのプレイヤーは、シャオンの目の前でその体を四散させた。




――…………またか……



周りを見ると…………皆押されていた。

HPがレッドゾーンにまで落ちたオレンジプレイヤーに。





パリィィィン




――また…………なのか?


パリィィィン



――あの時みたいに…………俺の伸ばした手は…………誰にも届かないのか…………




パリィィィン


――もう……嫌なんだ……俺の仲間が死んでいくのは………




『嫌なんだ』





シャオンは自分でも分かった。

自身の思考がモノトーンに変わっていくのを。




白く焼き切れた思考と、黒く闇に沈んだ思考。



それが示すのは…………思考の停止。




シャオンは無意識にSEEDを発動していた。



「うおあああああっ!!!!!」

何も考えない。考えられない。


オレンジプレイヤーだけを切り結んでいく。


シャオン以外のプレイヤーはその圧倒的な速さに驚きを隠せない。



ただ、シャオンには力加減が出来なかった。



パリィィィン パリィィィン


オレンジプレイヤーがその体を四散させていく。




「せらあああああっ!!!」



シャオンは……ただ、オレンジプレイヤーを斬っていく。


斬られたものは……あるものは動けなくなり、あるものは四散する。




そこで聞こえる途切れ途切れのオレンジの言葉。
手には針剣。
かなりのレベルだろう、近くの味方のHPは既にレッドゾーンだ。

「蒼の、剣閃、か」

「黙れ……」

赤目のオレンジプレイヤーと対峙する。

「ふん……俺は、ザザ。赤目の、ザザ、だ」

「知ったことか!」

そこでくるザザからの不意打ち。






…………シャオンにとっては不意打ちも遅いのだが。

「速いな、お前……!?」

ガキン ガキン ガキン

「しゃべんな、頭に来る」

軽業スキルの補正を使い、片手剣スキルと体術スキルとを連続で繰り出す。

「なに……?」

攻略組でも対応できないであろう圧倒的なスピード。

「そこら辺でずっと寝とけ!」

エンドレスアクセルによる神速剣スキル2連撃技〔ライトスマッシュ〕は、ザザの両腕を切断する。

「ぐっ……おっ……!」

「…………」




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