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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-5 触れあう手たち
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油断していたのも仕方がない。
本来存在しない罠によって、数人のメンバーが動きを止められる。



罠の嵐は、まだ収まらない。

「な、なんだ!? HPが!」

「落ち着いて! 恐らく貫通継続ダメージと、毒の複合罠よ! 打撃系武器の人、すぐに捕まった仲間の元へ! 罠を破壊して!」

「だ、だめだ! この煙でカーソルが出ない! 誰がどこだか…………」

「アスナ!」

「シャオン!?」

かろうじて確認していた場所に一つに走り込むと、そこにいたのはアスナだった。
純白のブーツが無骨なトラバサミに挟まれており、そのHPゲージが徐々に減少している。『HP減少毒』と
『貫通継続ダメージ』だ。





この手のトラップを破壊する方法は主に二つ。

一つは今アスナが指示しており、自身も実行しているように、罠自体を攻撃して破壊する方法。

彼女の手にあるのはこの手の隙間の多いオブジェクトとは相性最悪の細剣だが、自前の技量で以て正確に刺突を当てて耐久値を削っていく。

だが…………この方法では、例え最も相性のいい打撃武器でも十秒以上はかかるだろう。


二つ目はそれよりも早い破壊手段。罠解除スキルだ。
しかし、俺たちは攻略組。そんなスキルを持ってるプレイヤーはいない。









でも、俺には三つ目の手段がある。

神速剣スキルには、罠解除に特化したソードスキルがある。多分、速さを阻害されたくないが故のスキルだろう。

一つは片手剣でないと使えないが、広大な範囲を持つそのソードスキルなら大丈夫だろう。
もう一つは剣系なら何でも使えるが、一人分しか使えない。


俺はとりあえずアスナの足を捕らえている罠に向けて放った。
神速剣スキル3連撃技〔セイリング・ノーション〕



罠はアスナの足を解放した。

「ありがとう、シャオン」

「礼は後だ! ここから広範囲罠解除ソードスキルを使う」

煙の中何がどうなっているか分からない。

部屋中央付近では罠に囚われたのだろうメンバーの悲鳴が聞こえ、更にはキリトの叫んだように後ろからの奇襲をかけてきたラフコフメンバーとの戦闘音まで聞こえる。


こういった状況でどうすればいいか分からないために、的確な指示を出せる人間が必要。

すぐにアスナを見つけられたのは幸運だ。凄腕の細剣使いであると同時に、優れた指揮官でもあるアスナ。
その彼女に指示する。

「アスナ! 全員伏せさせろ!」

「お願い! 皆伏せて!!!」

神速剣スキル広範囲技〔フェザースコール〕

そこに連続で繰り出す連二刀流スキル広範囲技〔ラウンドサークル・スレッジ〕


遠距離の剣撃波を円状の攻撃に合わせて
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