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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
SAO編 Start my engine and step on blue light in Aincrad
Chapter-3 転機の連続
Story3-7 暖かさと絶望と
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
三週間位経ち、ギルドホームを買うことになった。
が、枕投げの影響でお金が足りず、フレンドシッパーのメンバーは38層迷宮区に行った。
俺は武器強化のためにリズの店に来ていた。
「久しぶりね、シャオン。素材集めに出かけて以来顔出さないからどうしたかと思ったわよ」
「連絡入れればよかったんだけど、最近ちょっと忙しくてね、忘れてた」
「何してたの?」
「ちょっと中級者のレクチャーをね。今回はこれ、お願い」
「耐久値かなり減ってるわね。強化素材は?」
「ほら、これ」
トレード画面を出して提示する。
「了解。手っ取り早く済ませるわね」
とりあえず暇になったんで椅子に腰掛け、マップでメンバーの位置を見てみることにした。アルト率いる彼らはわりと慎重に探索を行なっているようだ。
何をしているのかわからないが、全員左側の壁に張り付いているようだ。しばらくすると壁の向こう側に移動したではないか。どうやら隠し扉があったらしい。
38層……数ヶ月前、ミズキを連れていき、アラームトラップに引っ掛かった層。あそこの宝箱は高確率でアラームトラップが多い。
もし、宝箱があり、それが罠だったとしたら最悪だ。
隠し扉の部屋は基本的に入り口は一つしかない。
そのため、もし隠し部屋で敵が湧き出てきたら、まずはアラーム源のトレジャーボックスを破壊し、湧き出てきた敵の処理をするしかない。38層だと彼らが敵を全滅させるのはかなり無理がある。
そういった心配をする俺のマップ画面から、プレイヤーの位置を示す四つの光点が一瞬にして消え失せた。
「……!」
思わず息を飲む。
マップ追跡ができなくなる条件はそう多くない。
全滅の可能性はまだ排除していいだろう。あのパーティーなら問題ない。
追跡不可能エリア、これは今のところフィールドにしかない。そうすると、考えられる一番の要因は『結晶アイテム無効化エリアへの侵入』。38層ぐらいの低階層で起こるとは考えられないが、あり得ない訳ではない。
なら、それが起こったのは……
「終わったわよ、シャオン……ってどうしたのそんな顔して!?」
「悪い、この代金はつけとけ!必ず返す!」
リズの手から剣をとると転移門に向かって必死のダッシュ。
「間に合ってくれ……」?
?
?
Story3-7 END
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