空白期 中学編 04 「お嬢様? 達のお茶会」
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しら」
「なるほど……しばらくは賑やかになりそうですね」
何を笑っておるのだ。他人事だと思いよって……まあ学校に通っていないシュテルからすれば他人事なのかもしれんが。
……いかんいかん、こうあれこれと考えていては参ってしまう。茶でも飲んでも落ち着かねば
「ショウを巡るはやてとディアーチェの恋のバトルによって」
「ごほっ! ごほっ、ごほっ!」
「ちょっ、ディアーチェ」
「大丈夫?」
「う、うむ……シュテル、貴様は何を言っておるのだ?」
我とショウの関係が疑われれば、必然的に恋絡みの会話になるのは予想できる。しかし、なぜそこに小鴉まで入った三角関係になるのだ。
「何をと言われましても……ショウとはやての関係は昔から気になった子も多いはずです。そこにあなたという存在が現れれば、必然的に三角関係に思われるのではないかと思いまして」
「我は別にあやつに大した想いは抱いておらぬし、小鴉もあやつのことは家族のようなものだと前から言っておるではないか。三角関係なのではない!」
「本人達がそうでも周りは素直に受け取ってはくれないものですよ」
ぐぬぬ……確かにそうだとは思うが。小鴉との関係をいくら否定しても大して効果は出ておらぬし。まあ小鴉が我のことを「姉やん」などと呼んでくるのが効果が出ない最大の理由かもしれんが。
「手っ取り早く問題を解決するには……そうですね、ディアーチェかはやてが彼の恋人になることでしょうか」
「ふむ……って、解決しておらぬわ!」
我があやつのこ……恋人になったら本末転倒ではないか。
小鴉がなった場合は、我よりもあやつが苦労するのだろうが……あやつはレヴィほどではないが、男女の距離感というものがおかしいからな。
レヴィと違って意図的に近づいているとは分かっているが、いやだからこそ性質が悪いとも言える。ショウのこ……恋人などになってしまったら、風紀的に良くないのではないだろうか。
「シュテル、貴様は助ける振りしてからかっておるだろ!」
「いえ、そんなことは……」
「こっちを見て返事をせぬか!」
人とは目を見て話せと幼き日に教えたであろう。人見知りをする性格ではないというのは、我はよく知っておるのだからな。
「やれやれ、そこまで言われては仕方がありませんね」
「やれやれ、と言いたいの我のほうだ。それに何なのだ、その助ける手段を教えましょうと言いたげな口ぶりは!」
「さすがはディアーチェ、よくお分かりで。はやてもディアーチェもダメということなら、私が彼の仮の恋人になりましょう」
「だから解決しておら……ん?」
我の聞き間違いだろうか……シュテルは今自分がショウの恋人になるとか言わなかったか?
聞き間違いかと思った我は、意識を黙って我々のことを
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