物事は失敗に終わっても
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ロがマダラの肩を掴み、勢いよく振り向かせた
「封印が完成したならとっとと消えな
・・・目的は、終わったんだろ」
「???驚いたな
勝負でも挑まれるかと思っていたが・・・?」
「黙って消えろ
コンに近寄るな」
「・・・分かった
また暴走されても敵わん、ここらで退いておこう」
瞬身の術ですぐに消え去ったマダラ
シュロは何か悩みながら、水と共にオレの口に薬を押しこんできた
容体が悪化した時用の、綱手秘伝の薬
のみ込んで、まだ声が出せないからずっとシュロを眺め続けた
「・・・あのな、暴走したんだよお前
・・・ナルトみたいに」
目に掛かる髪の毛を、優しく払いのけるシュロの手がとても冷たい
その冷たさが心地よくて、思わず目を細めた
「オレの蟲じゃとても抑えきれなくて
炎がオレ達を逃がさないようにドーム状になって閉じ込めて
・・・トビなんか、仮面ごと頬が抉られて火傷を負って
今はなぜか治ってしまっていたけど、先生たちが乱入してきても暴走止まんなくて」
・・・マダラって、すりぬけられなかったか?
攻撃は無駄だと思っていたんだけれど、違うのだろうか
「???あのまま、お前が戻らないんじゃないかと思うと
怖かった」
「・・・ごめん」
「??暁が何を企んでいるかも分かってないんだ
無茶するんじゃない
・・・いや、今回はオレが悪いな
ソラの中に何が封印されているのか知ってたのに、お前を近くに置いてた
・・・ごめん、オレこそ、ごめん
何も出来なくて、家族だとか言っておいて、正気にも戻せなくて、ごめん」
シュロの言葉が胸に染みた
別にシュロは悪くない
暴走するとは思わずチャクラを込めまくった結果がこのざまだ
何も考えずに突っ走ったのが悪いんだ
シュロが謝る必要なんてない、そう言いたいのに言葉が出てこない
「シュロ、ありがと」
マダラと戦いたいと常々言っていたのに、オレを庇ってくれて
呼びかけてくれてありがとう
声は、聞こえてた
シュロの声も、マダラの声も、先生たちに怒鳴っていた言葉も全部全部、聞こえていたんだ
所々しか聞こえていないけれど、思い出せる
誰がオレに呼びかけてくれたのか、ちゃんと聞こえていたから
シュロが少しだけ笑って、スカーフでオレの顔を隠した
それからオレの体を持ち上げて、先生のとこまで引きずっていく
先生の腹を枕にするように寝かされる
??オレのマスク、壊れてたんだ
マスクの存在をすっかり忘れていた
この場に他の人がいなくて良かった
ガ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ