暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0876話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
っていた。

「マリュー、聞こえるか」
『はい? どうしたの?』
「モニュメントの近くにいる機体は避難させてくれ。……無人機とかでも被害が出ると色々と面白くないし、ニヴルヘイムの中にいる修羅達が出てきたりしても危ないからな」
『それは構わないけど……どうするの?』
「何、ちょっとした演出をな」
『はぁ、また目立つ真似をする訳ね。アメリカに対する意趣返しとかじゃないでしょうね?』
「理由の中にそれが少しだけ入っているのは事実かもな」

 そんな俺の言葉に小さく苦笑して、すぐに命令を下す。
 モニュメント近辺のみとは言っても、こうしてすぐに避難出来るのは無人機や量産型Wだからこそだよな。

「さて、幹部達は俺の周囲に集まってくれ。そろそろこのハイヴから脱出するぞ。勿論普通の脱出方法じゃなく、派手にな」
『あー、いやまぁ、うん。大体予想は付くから俺からは特に何も言わない』

 ムウのどこか呆れたような言葉に、他数名も同意しつつ、ニーズヘッグの近くへと移動してくる。

「さて……なら始めようか。メガ・バスターキャノン、発射!」

 その言葉と共に、後方のヒュドラに内臓されているメガ・バスターキャノンの砲口から莫大なビームが真上へと向かって放たれ……そのビームは、メインシャフトを真っ直ぐに貫き、微かに残っていたモニュメントの残骸を消滅させる。
 残っているのは、俺達のいるメインホールからメインシャフトを通じて外へと続く穴。
 地上へと続く穴からは、青い空が見える。
 戦闘があったとは思えない程の、綺麗で真っ青な空だ。

「さて、行くぞ。英雄の帰還だ。それに相応しい態度で登場するとしようか」
『ちょっとやり過ぎのようにも思えるが……まぁ、このくらいが丁度いいのかもしれぬな』

 コーネリアが苦笑を浮かべて、俺の横に立つ。
 レモン、スレイを始めとして他の幹部達の機体も全てが俺の近くへと移動してくる。
 特機のヴァイサーガ、トリニティゲイン、ヴァルシオン改は後ろに。
 そして俺達幹部の機体を囲むようにメギロートやシャドウが。
 ……本当はここにイルメヤも入れたかったんだが、何しろイルメヤは空を飛べない。空中を移動するにはメギロートの上に乗せるなりなんなりしなければいけなくなる。
 ともあれそんな風に幹部の機体が揃い、全機が行動を合わせるようにして空中へと浮かび上がっていく。
 メインシャフトの中を真っ直ぐに上がっていき……そして、モニュメントの残骸の中から姿を現し、その上に降り立つ。
 このハイヴ周辺にいるのはほぼシャドウミラーの面子のみで、唯一の例外がシロガネやニヴルヘイムに乗っている観戦武官達だろう。
 だが、この映像はシロガネやニヴルヘイムを通して周辺海域に展開している艦体にも流されているし、更
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ