暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0876話
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ロビー活動でも始めたといった感じに。

『で、アクセル。もう1件通信が来てるんだけど。こっちも繋いでいい?』

 ビルの件を考えていると、再びマリューからの通信。にしても、随分と忙しいな。

「どこからだ? 今度はオーストラリア首相のアンディー辺りか?」
『夕呼よ』
「……こっちもまた、随分と早いな」

 レモンと夕呼が親しくなった以上、当然マリューも夕呼とは通信越しにではあるが会話を交わした事は当然ある。
 にしても、今度は夕呼か。
 アメリカの大統領と殆ど同時に通信を送ってくる辺り、さすがオルタネイティブ4総責任者として辣腕を振るってる人物というべきか。
 ……さて、次は何を言ってくるのやら。
 問題無いと頷くと、即座に繋がる通信。

『へぇ、本当にハイヴの中と普通に通信出来るのね。しかもノイズとかは一切無いし。この装置があるだけでも随分便利になりそうだけど。……まぁ、いいわ。アクセル、取りあえずハイヴ攻略おめでとう。それで反応炉は無事に確保出来たと考えてもいいのかしら?』

 ああ、なるほど。そう言えばハイヴ攻略前にもそんな事を言ってたな。
 そんな風に思い出しながら、小さく首を横に振る。

「残念ながら、反応炉は既に機能停止させたよ。動いているままだと、BETAが取り返しに来る可能性があるからな。出来れば動かしたまま回収したかったんだが……」
『……そう。ねぇ、一応聞くけど反応炉のデータはこっちにも回して貰えるのよね?』
「俺としてはそのつもりだ。ただ、詳しい話に関しては俺じゃなくてエザリアやレオンとしてくれ」
『そ。ま、可能性があると分かっただけでもいいわよ。とにかくこっちの計画に進展があるのは間違い無いし』
「進展があるのか?」
『BETAのエネルギー源とも言える反応炉のデータよ? 当然その価値は計り知れないわ。ま、とにかくそろそろ地上に上がって来なさいな。皆が英雄の帰還を待ち望んでいるわよ?』
『……おめでとうございます』

 夕呼の言葉に続くように、映像モニタの外から聞こえてくる声。
 その感情が薄い声の持ち主が誰なのかというのは、すぐに分かった。
 いたんだな、社。

「おう」

 短くそれだけ返事をして、通信が切れる。
 にしても、英雄ね。大魔王云々言われまくってきた身としては、英雄なんて呼ばれるのには違和感しかないが、それでもこの世界の住民が英雄というものを必要としているのなら、それを演じるくらいはしてみせよう。
 そして、英雄を演じる以上は相応の演出が必要だ。
 メインホールの上空へと視線を向けると、そこではモニュメントがシロガネによって破壊された影響で既に空が見えている。
 ただ、それでもシロガネの攻撃で破壊したことによって多少の残骸が折り重なった状態にな
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