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ハイスクールV×D ライド21
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に目的を果たせない。永遠に聖剣(エクスカレバー)は……超えられない」

「君に何が分かるって言うんだ!?」

 四季の言葉に激昂して立ち上がる木場に対して、四季は目の前に置かれたコーヒーを一口飲みながら、

「……お前の過去程度なら情報程度なら。こう言い換えるべきか? 仲間の犠牲の上に成り立った生と、リアス・グレモリーにら与えられた命」

 遠回しな言い方だが、一言で言いきってしまえば『お前の事情は全部知っている』と言う事になる。
 改めて立ち上がると、四季はゼノヴィア達の方へと視線を向け、

「オレ達はオレ達の手段で調べてみる。やつ等の尻尾を掴んだら連絡させてもう」

「分かった」

 そう言って改めて手を振りながらファミレスを後にする四季と詩乃の二人。

 実際、四季には敵の目的は幾つか推測できている。敵の正体がつかめた以上、相手のこの街での最終目的はリアス・グレモリーと支取蒼那の命。二人の首を持って悪魔側へと宣戦布告をする事だろう。

「(今はその過程か……。分からない事は何故エクスカリバーを選んだ? まてよ、だとしたら)詩乃」

「どうしたの?」

「推測は出来た。恐らくだけどコカビエル側に『皆殺しの大司教』はいる」

 推理の為の材料はエクスカリバーを狙ったという点のみ。……どうせ奪うならば完全な形で残っている同等の聖剣を狙えば良い。何故態々不完全な聖剣を狙ったのかは……そう考えれば成り立つ答えだ。

「戦争狂に聖剣マニアの取り合わせか……もう一人位“狂った”奴が居ても不思議じゃないな、これは」

「その狂った連中の相手をするのは私達なんだから、嫌な想像させないで」

 自然とそんな言葉が零れてしまう。

「まあ、あの変態と半端剣士も大人しく引っ込んでくれるとは思えないけど……」

 何より、グレモリー眷属である以上……悪魔との戦争を望むコカビエルにとってはリアス・グレモリーを引っ張り出すための良い獲物だろう。




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