6-2話
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死んでしまう自分を…助けて欲しかった。
だが…そんな自分を助ける者はいない。 皆、自分の事など忘れて恐慌してパニックする様を横たわった視界でボンヤリと見つめた。
支えを失った乗客達の中で“何か”が崩壊した。
「(あぁ……もう、駄目なのか………?)」
その視界もすぐにボヤけてきた。
痛みまでもが感じなくなり…感覚が死んできた。
死にたくない…そんな言葉すらまともに口に出来ない。
誰にも助けられず…そして何も出来ないまま死んでしまう……。
だが、この重い責任から開放されるのなら……という身勝手な安堵だけが唯一の救いだった。
「(しかし………)」
安らかではない死に際に思う……。
家に待っているはずの家族、そして“自分を刺した”『青年』…彼は一体どうなるのだろうか?
ただそれだけが心残りだった―――。
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