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這い上がるチャンプ
第五章
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せるシックな造りのバーの中で。
「御前自身の」
「まあダックもよくやってるけれどな」
「首位打者だからな」
「あいつのバッティングは確かにいいさ」
「得点圏での打率も高いからな」
「けれど守備はな」
 それについてはだった。
「走ることは少し俺の方が上なだけだがな」
「守備についてはだな」
「俺に勝てる筈ないだろ」
 笑ってだ、ミッキーはバーボンを飲みながら言ってみせた。
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