ハイスクールD×D 黒龍伝説 3
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もっともっと、私を楽しませなさい!!」
またもや天閃の聖剣の力で加速するはぐれ神父だが、もうオレの本能は反応しない。何が起こるか分からないからこそ危険だったが、奴の言葉から能力は既に割れた。
加速するのは肉体だけで思考速度は変わらない。だからオレを斬り損ねた。それさえ分かれば対処は可能だ。踏み込みと同時に周囲に展開していたラインを伸ばして、オレと奴の間に網を張る。引っかかると同時に引き千切られない様に踏ん張る。そして、そのまま全力で壁に叩き付けて逃走する。逃走しながら、時間を稼ぐ為に切り離したラインではぐれ神父を押さえつけに行かせる。
十分に距離を稼ぎ、はぐれ神父が諦めて何処かへと行ったのを確認してから携帯を取り出して会長に連絡を入れる。
『どうかしましたか、匙』
「すみません、会長。オレ、とことん厄介事に巻き込まれるみたいで。敵の聖剣使いに襲われました。回収、お願いします。あいつ、速過ぎなんですよ」
それが限界だった。思ったよりも出血量が多い。今度からは輸血用に自分の血液も保管しておこう。身体を支えれなくなり、壁に身体を預ける様に倒れる。
『匙?匙、返事をしなさい。匙!!』
「おやおや、まさか来てくれるとは思っていませんでしたよ。また無様に醜く生にしがみついてくれますか」
「いや、無様に醜く生にしがみつくのは貴様の方だ」
グレモリー先輩達はケルベロスの相手をしている。コカビエルは空中でオレ達を眺めている。はぐれ神父の横では太った神父が聖剣に何らかの細工を施している。そして、その細工が終わると同時に足下の魔法陣が光りだす。
「完成だ。そしてエクスカリバーが一つになった光で、下の術式も完成した。あと十五分程でこの街は崩壊するだろう。解除するにはコカビエルを倒すしかない」
「いいや、そんなことはないぜ」
ラインを地面に描かれている魔法陣に繋いで光力を吸い上げる。それを見て、太った神父が慌てだす。
「シバ!!陣のエクスカリバーを使え!!奴を止めるんだ!!」
「もう遅いですね。あの黒いラインに搦めとられてますよ」
シバと呼ばれたはぐれ神父の言う通り、オレのラインは既にエクスカリバーに取り付き、手元に引き寄せている。握った瞬間エクスカリバーから拒絶する様な波動が流れてくる。それを力づくで押さえ込みながら叫ぶ。
「貴様は何様のつもりだ!!今の貴様は無様にも折られた元聖剣だろうが!!そして聖剣であろうが貴様は物だろうが!!使われてこそ意味のある物だろうが!!過去の栄光に縋る位なら砕かれた時に死ねば良かったんだよ!!無様に力だけを残しやがって!!その結果、どれだけの人間を不幸にしたと思ってやがる!!貴様は存在するだけで害になるんだよ!!貴様は聖剣じゃ
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