暁 〜小説投稿サイト〜
ひねくれヒーロー
解決策は必ずある
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既に折れ倒れた木々の中に姿を隠し、気配をたっている


しばらく様子を見ていると、誰もいないと判断したコンが塹壕からソラを引きずり出した

服を噛んで引きずり出し、チャクラによって損傷した傷を舐めている

まるで、唾液で傷を癒そうとする獣の親のよう


徐々に静まっていく、体を覆う炎のチャクラ


ソラを助けようとした直後コンは暴走した??のではなく、助けるために暴走した、の間違いなんだろう


マダラが強いというのは周知の事実

オレ達じゃ、相手にもならない、サイがいても勝ち目はない

上忍たちが助けに来たとしても、倒せるのか分からない


パルコの部下となったマダラに対抗し得る力を、九尾の力を使えば助けられる

そんな賭けごと染みた発想に、身を委ねたのではないのだろうか


ソラを塹壕の中に隠し、その身を癒そうと舐める姿からオレはそう思った






生命維持が出来ていないと言うのは大問題だ

しかし、コンが鎮まらないことには治療も出来ない







このまま自然に鎮まるのを待っていれば、いずれは???????








「無事かシュロ、鶸茶!!」




ブワッ




コンの炎が荒ぶった








◆◇◆シナイ◆◇◆







侵入口を作るのに大分時間をかけたがようやく突入できる

炎のドームを水遁で抉じ開けて突入すればそこは地獄絵図

なぎ倒された木々

雑草すら消し炭となった大地

燃え広がる炎が悪魔のように踊っている


中心部分にいるのは恐らく暴走したコン

妖孤の衣によって覆われた姿は醜悪とも呼べる

傍らで倒れたソラに今にも止めを刺そうとしているのか、開いた口から見える牙が月光に照らされている


どうやら、状況は限りなく悪いらしいな?????



「なんでこのタイミングで来るかなァァァァァッッ!!」

「色々台無しじゃないスかァァァァァァッッ!!」



足場にしていた木から蹴り落とされる

無事な姿を確認出来て嬉しいよシュロ


「うわぁ」

「シナイ!」


でもどうしてマダラと一緒に蹴ってくるのか分からない

蹴り落とされたがガイにキャッチして貰って体制を立て直す

よくよく見てみれば、マダラは仮面が一部壊れ、その素肌が火傷を負っていることが分かる

シュロも所々火傷を負い、2人とも満身創痍とまではいかないが、ボロボロだ

一体何があったんだろう


「オレ等が!死にかけてんのに!ようやく希望が見出せたのに!」

「何ナンすかアンタ!毎度毎度こっち
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