第五十六話 擬似融合
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け止めること、そしてそれを反省して二度としないようにすることでしょ?」
「ええ…ええ、そうね」
涙を流しながら頷く賢の母親に、大輔達は穏やかに微笑んだ。
「私、パートに出掛けるから…ゆっくりしていって」
そう言うと賢の母親は出掛けた。
賢「待たせてごめん……」
賢はノートパソコンをテーブルに置く。
ブイモン[それは?]
賢「大輔とブイモンに僕からのプレゼント。」
ノートパソコンの画面に映し出されたのは、スナイモンである。
蟷螂のデータから作られており、正確な機械のようにターゲットを追い詰める冷酷な性格から、ワクチン種やデータ種から恐れられている。
目を持たない代わりに頭から生えた真っ赤なセンサーがターゲットの位置を正確に捉えることが出来るデジモン、個体によっては完全体とも渡り合えるらしい。
しかし…。
大輔「スナイモンのデジゲノムがどうしたんだ?」
賢「このスナイモンのデジゲノムが、ブイモン単体の超進化に必要なんだ。」
ブイモン[え?]
賢「ブイモンはワームモンやチビモンと違って純粋の古代種。だから進化の負担も段違いだし、通常進化も現代種に進化して緩和しなければならない。通常進化ですらそれなのに、超進化となると…ジョグレス進化だって負担を考えれば使わないに越したことはない」
大輔「このスナイモンのデジゲノムをどうするんだ?」
賢「本来、二体のデジモンが融合するなら本来膨大なエネルギー体が必要だけど、今回はエクスブイモンの進化先に必要なデジゲノムをD-3のプログラムに組み込むだけだから。エクスブイモンとスナイモンの組み合わせは…パイルドラモンになるらしい」
大輔「パイルドラモン?」
賢「ああ、ジョグレス体のパイルドラモンよりかなり弱くなるけど、ブイモンは純粋の古代種だから戦闘力は期待していいと思う。進化の負担もスナイモンが現代種だし、半分スナイモンのデジゲノムが緩和してくれるから、身体に掛かる負担は通常進化と変わらない。」
ブイモン[やった!!ゴールドブイドラモンもサジタリモンも進化出来る時間が短いから助かる!!]
フェイト「それにブイモン、あまり早く飛べないもんね」
ブイモン[うぐっ!!]
ジュエルシードのエネルギーを取り込んだことで寿命が飛躍的に伸びたことと、魔力を得たのはよかったのだが、元々魔法の素養がないブイモンの飛行魔法はお世辞にもあまりいいとはいいとは言えない。
例えるなら某人気漫画の緑の人に“俺様のは貴様のような情けない舞空術とは違うんだ”と言われた主人公状態。
はやて「でも、スティングモンとジョグレスした時もパイルドラモンになるならややこしくならへん?」
フェイト「…確かに」
チビモン[ええ〜?同じデジモンでも全然違うよ]
ギルモン[見分けなんて簡単に付くぞ?]
はやて「うちらには同じ
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