第五十六話 擬似融合
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
大輔は学校が終わるのと同時に田町に向かう。
大輔「(お袋に頼んで、別の学校に行きてえ…)」
日増しに増加するストレスに、母親に頼んで、別の学校かもしくは特別教室に行きたい。
最近は先生からも最近は人付き合いが悪いと言われている。
デジタルワールドの復興作業中、賢に手伝わせたらどうだとそれとなく聞いてみたが、彼等に賢を受け入れる気など皆無だった。
大輔「これからは賢と行動するか…。」
約束でもあるし、何より自分の精神衛生状に良くない。
隣のフェイトも苦笑している。
賢「大輔!!」
はやて「大輔さーん!!フェイトちゃーん!!」
はやての車椅子を押して大輔の元に向かう賢。
大輔はその車椅子はどうしたのか首を傾げた。
はやて「デジタルワールドの町で偶然見つけたんよ〜。少し古いけど乗り心地はええ。」
フェイト「よかったねはやて」
大輔「これで一々賢にお姫様抱っこされないで済むな」
はやて「え…あうぅ…」
赤面するはやて。
どうやらお姫様抱っこが相当恥ずかしかったようだ。
賢「とにかく家においでよ。お母さんがおやつを作ってくれたんだ」
大輔「そっか、賢のお袋さん。料理上手そうだしな」
フェイト「お邪魔するね」
賢「ただいまお母さん」
「お帰りなさい賢ちゃん…あら?お友達?」
賢「うん、彼女がフェイトで隣が大輔…僕の親友だよ」
大輔「初めまして、賢には世話になってます」
「まあ…賢ちゃんがお友達を連れて来るなんて…ちょっと待ってて頂戴ね?」
家に招かれ、紅茶と手作りのケーキを出してくれた。
大輔「ん…美味い!!」
フェイト「本当!!」
はやて「めっちゃ美味しい!!」
賢「やっぱりお母さんの作ったケーキは最高だね…僕、ある物を持ってくるから寛いでて?」
大輔「おう」
賢は部屋にあるノートパソコンを取りに行く。
「賢ちゃん、前より凄く明るくなったのよ。お友達どころか恋人まで」
はやて「恋人…」
赤面するはやてだが、賢の母親は言葉を続ける。
「今の賢ちゃんを見ていると、昔の自分をひっぱたいてやりたいと思うの」
フェイト「え?」
「おばさんね、賢ちゃんの事を無意識に治ちゃん…賢ちゃんのお兄さんと重ねていたのかもって、そう思うの……」
大輔「賢の兄貴…」
「賢ちゃん、本当は自分を見て欲しかったのかもしれない……勉強やスポーツが万能で、有名な天才少年を子に持って、おばさんは天狗になっていたのよ…おばさん、賢ちゃんの事を理解してあげられなかった」
フェイト「…………」
大輔「でも、おばさんは自分の過ちに気付けた。そうでしょ?」
「…っ」
大輔「大切なのは、過ちから目を逸らさないで受
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ