暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜神話と勇者と聖剣と〜
異なる物語との休日〜クロスクエスト〜
休日のD
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 結果は以下の通りだ。

 ジンVSキリト
 アツヤVSゼツ
 雷斗VS理央
 理音VSセモン

「……オワタ」
「ご愁傷様とだけ言っておこうか、理央」
「おっと、そう言うお前の相手は俺だぜ、キリト。負けねぇからな」
「おっ、俺の相手はアツヤか。よろしくな!」
「やるからには勝たせてもらうぜ」
「よっしゃぁ!! 速攻で全滅させてやるぜ!!」

 上から順に理央、キリト、ジン、ゼツ、アツヤ、雷斗。

「えーっと……全力で、行かせてもらうぞ」
「分かった。精一杯やろうぜ」

 理音の宣言に、セモンも頷く。もちろん、セモンが全力を出してしまうと道具がぶっ壊れるので、出したくても全力が出せないのが事実なのだが。

 ――――馬鹿にしてるみたいで、嫌だな。こういう能力は。

 セモンは内心で顔をしかめる。《自在式》が起動できるようになってから、常人をはるかに超えるようになってしまった身体能力。《主》が何を思ってセモンをこれに覚醒させたのか、結局のところよく分からないままだった。だが、何にせよ、奴は自分が楽しむためにこの力を《設定》したにすぎないのだろう。相変わらずご都合主義な奴だ。

 ――――それでも。

「……やってやるっ!」

 対戦相手には、精一杯の敬意を払う。

 短縮のために一セットのみの試合となるため、11点先取(デュース制あり)だ。先攻はセモン。とてもプラスチック製とは思えない謎の強度を誇るボールを上空に投げると、それを理音コートの端を狙って叩き入れる!!

 スカァン!! という音が響いた。ボールは狙い通りの場所に、凄まじいスピードで飛んで行って……

 その瞬間。

 セモンは、とっさに左方向に飛んでいた。ラケットを振る。すると、カァァン!! という音と共に、ラケットがセモンの手の中から吹き飛んだ。

「なっ……」

 何が起こったのか、一瞬理解しづらかった。だが、認めないわけにはいくまい。

 ――――理音は、セモンのボールを弾き返したのだ。それも、すばらしい反射速度で。

「……すげぇな」
「《錬金術》を使うには、空間把握能力も必要だったからな。それに、色々鍛えられてるし」
「なるほど」

 一筋縄ではいくわけもない相手だった。

 それからも、恐ろしいスピードでの攻防が続く。セモンは研ぎ澄まされた直感で、理音の攻撃を先回りして防御する。理音は理音で、こちらの攻撃を的確に弾き返してくる。

 これが、卓球の試合だなどと、いったい誰が言えたものだろうか。握っているのがラケットではなく剣だとしても、全く問題はないだろう。

「う、ぉ、ぉおおおお!!」
「ぜぁぁぁぁぁッ!!」

 まだ行ける。

 もっと強く。もっともっと強
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