暁 〜小説投稿サイト〜
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ファントム・バレット編 〜守り人たち〜
夏ノゆウ暮れ そろいシ英ユウ 果てナきカナシミ
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を乗り出しそうと、テーブルに手を置いた。その時―――――
メギャッという不可解な音と共に、テーブルがぶっ壊れた。
「ア・・・れ?」
それを見た男は、より悲痛な顔になった。
「・・・すまない・・・・すまない・・・ッ!!」
そこに、一人の男がやって来た。
「・・・ライト君だね?」
その顔はよく見たことのある顔だった。
「あんた・・・本郷猛か!?」
伝説の一号ライダーが前にいるのと、自分の不可解な力に頭が混乱する。
「なぁ、ココはなんの世界だ?で・・・この力は」
本郷猛が言葉を遮った。
「結論から言おう。君は、化け物になった」
「は?」
思わず声が震えた。
「俺達と同じ・・・改造人間、化け物になってしまった」
え、あ、嘘だろ?俺は自分の掌を見た。
「何言って―――――」
そこで気付いたのだ。
テーブルがひしゃげた時、この手が何も感じなかったことに。
(何も・・・・何も感じない!?)
「君を助けるには、それしか手がなかった。君に―――――コレを」
本郷が差し出したのは、手紙だった。
受け取ろうと手を伸ばし、手紙を掴む。
しかし――――――――
グシャッ
そんな音と共に、意志と反して俺は手紙を握りつぶしていた。
そこで・・・・そこでようやく実感したのだ。
「・・・ハハッ」
漏れたのは笑い。自分が化け物である。それを、ようやく実感した。
そして恐怖した。
この手が―――――もう、愛する人々に触れない事に。
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