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夏ノゆウ暮れ そろいシ英ユウ 果てナきカナシミ
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成分は似ているが、異常な部分が多々ある事。

そして――――二つ目。改造された体を、どう扱って力を調節するかという事。

これを乗り越えなければ、オーク、一文字の二の舞となる。

(考えがある・・・)

ユキには一つだけ、考えがあった。

まず血液の問題。それは・・・フォトンブラッドの投入。

自己修復機能を搭載した、血脈パイプを使って、猛毒も何も解決する。

これにより、外骨格の性能も相まって、凄まじい身体能力を発揮することだろう。

ただし、血が猛毒となるため、凄まじいリスクも背負う事となる。

もう一つは、自身のデータと昭和ライダーのデータを脳に送り込むという方法。

どちらも危険だ。しかし、やるしかない。

ユキはこの提案を二人に伝えた。神と本郷は承諾し、準備に取り掛かる。

だがその時――――――心拍を示す数値が、下がり始めていることに気付く。

(まずい!!)

ユキは急いで心臓に電気を流し、マッサージを始める。

「生きてください!!リンさん!!」

下がり続ける一方で、ユキは力を込めていく。

「生きてくださいよ!!」

下がるのは止まらない。

「生きろっ!!大切な人が、あなたにもいるんだろ!!?」

「僕たちが助けるから・・・生きろよ!!」

心拍が回復を始める。安心したところで、手術を再開した。

数時間にわたる手術は成功し、リンは一命を取り留めた。


 次の日 研究所

「本郷さん・・・すみません、僕、菊岡さんに用があるので・・・」

「そうか・・・気を付けて行って来なさい」

ユキは本郷に手紙を託して去って行った。


 治療室

「本当なのか、それは!?」

ライトは神に掴みかかる。

「すまない・・・俺達では、あれが限界だったんだ・・・!」

「アンタ医者だろ!?アイツがもう、人間じゃないってのか!?もっと何かあったんだろ、おい!」

神はただ、ライトの言葉をその身に刻んでいた。

「何とか・・・言ってくれよ・・・・」

この時、ライトは思い知った。

世界を救ったヒーローですら、できないことがあるんだと―――――。

そして、ライトの目が覚めた。

 治療室 ライトside

俺はゆっくり目を開けた。首を動かし、『相棒』を見る。

「よう、ライト?無事だったか?」

俺は笑った。ライトは悲痛な顔になった。

奥には医者らしき若い男が立っている。その男の顔も、悲痛なものだった。

「アンタか?俺を助けてくれたのは」

男はゆっくりと口を開いた。

「助けてなどいない・・・君を地獄に突き落としてしまった男だ」

何を言っているんだ?

俺は半身
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