憎悪との対峙
38 傍観者の視線
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しれない。
「無理しないでください。それより少し気になることが」
「何だ、リサ?」
「マヤちゃんが色々と新しい情報を仕入れてくれたんです」
「そうか…それより、この学校の地下に政府や企業の機密が隠されたサーバーがあるらしい。地下4階にそれらしい部屋が見つかったそうだ」
リサとマヤは驚いて校舎の方を向いた。
「!?もしかして…」
「知ってるのか?」
「私たちの業界じゃ昔から噂されてました。政府や企業が隠しておきたいデータを保存しておくためのレンタルサーバーのような施設が何処かにあると」
「この学校はまぁ…言い方が合ってるかは知らんが、政府直営の官営の学校だ。そこに政府の情報を他に漏洩すること無い程のセキュリティってことなら、いろんな企業も飛びつき、気づけば機密だらけのトンデモブラックホールになってるってことか」
「でも、まさかここにあるなんて…」
「…らしいな。でも、この話はロックマンから聞いたものだ」
「ロックマンが?」
「あぁ…それに…コレを」
シドウはスターダストに渡されたLumiaとメモリーカードをリサとマヤに渡す。
「サーバーを利用している人間のリストと、地下の実習室で見つかった被疑者の1人、高垣の端末だそうだ。解析してくれ」
「ちょっと待て…コレ、ロックマンにもらったのか!?友達か、お前ら!?ナニ居酒屋でウィースって感じで重要な情報やりとりしてんだよ!?」
「いや…友達ってわけでも…オレもイマイチ状況が飲み込めてないんだ。一体何がどうなってんだか…」
「まぁいい。スマホはロックが掛かってるから無理だが、メモリーカードの方は持って帰って調べるまでもない。この場で…」
マヤとリサは歳相応の子供もように好奇心旺盛な表情を浮かべ、バッグからカードリーダーを取り出して自身のAQUOS ZETAに繋いだ。
幸いメモリーカードの中にリストは暗号化されておらず、標準で搭載されているビューワーで表示することが出来た。
「フィルタリングする項目は…『S.S』」
「S.S?何の事だ?」
「ヨイリー博士が昔関わっていた政府とI.P.Cの…ヒット…」
マヤとリサの視線の先にはもはやシドウは映っていなかった。
2人が探していたものは確かにリストに載っていた。
政府関連の顧客の中にヒットするものが1つ、既に3年前からサーバーにアクセスしに来たものはいないらしい。
シドウはよく分かっていなかったが、2人なら何か確証を掴めると信用し、判断を任せた。
「オレはValkyrieの連中を護送する。それに…ちょっと情けないが…長時間の戦闘のせいか体が思うように動かん」
「無理しないでください。取り調べは課長の指示で本部で待機…“させられている”人たちがやってくれるはずです」
「まっ、そんなわけで
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