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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
38 傍観者の視線
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少年は口笛を吹きながら、学校の前で騒ぐやじうまの集団の中から出た。
予想外の展開ではあったが、良い物が見られた。
本来、あるはずのないモノがスターダストだけではなかった。
もちろんスターダストが来るのは予想済みだが、スター・イリュージョン、計画自体が破棄されたはずのマシンを持っていた。
それはすなわち裏でスターダスト=彩斗を支える者がいるということだ。
しかも秘密裏に作られたものを与えられるような財力と地位を持っている者。
何となく察しはついていたが。

「ハァ…増税増税…ついに自販機の500ミリのペットボトルも200ゼニーかよ」

ネットワークがダウンした状態では電子マネーも使えない。
少年はしぶしぶポケットから財布を取り出して、小銭を数えた。
そしてため息をつき、小銭を嫌そうな顔をしながらつまみ上げて、コーラとお茶を購入する。
少年はこの国のシステムには嫌いだった。
最新の技術を導入すれば、世界に自国の先進性がアピールできると勘違いしている。
それ故にインターネットを使ったシステムに依存しきった結果、このザマだ。
国のシステム自体が完全に動かない状況となった。
別に最新のシステムを導入するにしても、中核を叩かれれば機能しない、ならせめて分散させる、完全なるクローズドネットワーク下で運用するなど手はいくつでもあった。
もしくは誰もIPアドレスや居場所が分からない場所で運用するなどすればいい。
大々的に観光客や海外からの官僚を招いてアピールすることは出来ないが、そもそもシステムはアピールすることが目的ではなく、人々により良い生活を提供することが目的なのだ。

「…もうすぐだな」

少年は腕のOCEANUS・Classic Lineを見た。
あまり金を掛けたくなかったが、海外の時間にも合わせられるワールドタイム機能が搭載されているものとなると、この価格帯ではこれとあと1つくらいだった。
正直、時間を見るだけなら安物でもいいと思われがちだが、クォーツでもメーカーによって差がある。
機械式なのかクォーツなのか分からない程の精度の安物を買って失敗したことがある。
結果、この国の製品を選ぶこととなった。
時刻はそろそろ頃合いだ。

「…おーい!久しぶりぃ!」

少年は目的のベンチを見つけると手を振りながら近づいた。
信号を無視してスキップを踏みながら、帽子を外してその首のあたりまで伸びた銀髪を自由にさせる。
ベンチには1人の女性が座っていた。

「元気にしてたか?変わんねぇな」
「アリガト!してたよ、ゲンキ!」
「…日本語がド下手なのも相変わらずだな」

少年は呆れながらも、女性に対して笑いかけながら、お茶のペットボトルを渡した。
女性は外国人で髪はクリアグレージュの内巻きの髪に切れ長の
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