マブラヴ
0875話
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を放った機体を守るかのように前へと突撃していく特機。
コーネリアの乗機であるラピエサージュに、その騎士ギルフォードの乗るヴァルシオン改。
マントをたなびかせながら五大剣を手にBETAの群れの中へと突っ込んでクナイを投げつけ、それが命中した要撃級はそのままクナイと共に爆発する。
その攻撃に混乱した訳では無いだろうが、動きの止まったBETAの群れへとフォトンライフルとロシュセイバーを両手に持ったヒュッケバインMk-Vが突っ込んでいく。
「なんともはやまぁ……お前等、もしかしてタイミングを計ってたんじゃないだろうな?」
突然現れた幹部の機体に、思わずそう告げる。
しかもそれだけではない。量産型Wの操るシャドウや、あるいはメギロートやイルメヤといった無人機も続々とこのメインホールへと姿を現しているのだ。
『んな訳ないだろ。途中でBETAも戦力不足になったらしくてな。数が減ったから移動速度が上がったんだよ』
「……なるほど」
先程のマリューとの通信で聞いた会話を思い出す。
地上で暴れている修羅やシロガネを始めとしたシャドウミラーの機体各種が暴れすぎた影響か、BETAの数が減ってきているって話だったしな。
それを思えば、やっぱり地上に向けられる戦力も……いや、それどころかハイヴ内部を守るBETAの数も不足していたのだろう。
戦いの中で常にBETAの物量に苦しめられてきたこの世界の住人にしてみれば、絶対に信じられない出来事だろう。自分達ではなく、BETAの方が先に戦力不足になるなんて事は。
ともあれ……
「戦力が集まったのは何よりだ。なら、全機やるべき事は分かってるな? 残るBETAは恐らくこのメインホールにいるBETAだけだ。全機、BETAにシャドウミラーの強さを刻みつけてやれ。嘲笑する虐殺者、ニーズヘッグの名の下に!」
『了解!』
その言葉にだけは皆が一斉に反応し、それぞれの攻撃がより強力になる。
放たれるビームやミサイル、弾丸の類がBETAを次から次に貫いていき、加速度的に死体の山を作り上げていく。
そんな事をしているうちに、こちらからの援軍は更に増え、シャドウやメギロート、イルメヤが続々と到着していく。
一旦傾いた流れをどうにかするのは、BETAには不可能だった。
そこから起きたのは、加速度的な戦線の崩壊。次から次にBETAが倒されていき……結局その後10分もしないうちにメインホールに存在していた全てのBETAは骸へと姿を変える事になる。
「よし、敵の殲滅を確認。シャドウ、メギロート、イルメヤの3機種はハイヴ内を詳細に探索して、生き残りのBETAがいたら処理しろ」
『了解しました』
量産型Wが短く返事をすると、その場に残っていた機体は散って
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