マブラヴ
0875話
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、とにかく人間側の戦力を上げる必要がある以上、このデータはなるべく多くの国家に渡した方がいい。
「まだ到着していない面子をどうこう言ってもしょうがない。こいつらを攻撃していればそのうちやってくるだろ。問題は、どう考えても反応炉なんだよな」
反応炉からエネルギーを受け取っている以上、自然とBETAの群れは反応炉を中心にして存在している事になる。ここでメガ・バスターキャノンを使ってBETAの群れを殲滅した場合、当然ながら反応炉も消滅してしまうだろう。
これがさっき思いついた最大の問題点。
それを解決する為には……
『わざとBETAの前に姿を現して、それに気が付いて向かってきたBETAを反応炉から引きはがして纏めて撃破……だろうな』
俺と同じ結論に至ったスレイがそう呟く。
レモンも同意するように頷いている。
やっぱりそれがベストか。
「分かった、それでいこう。ただし、このメインホールには光線級と重光線級がいる以上、囮役には俺がなる」
より正確には、光線級や重光線級はニーズヘッグを見た瞬間に攻撃を仕掛けてくるから、自動的に囮役は俺になるってだけなんだが。
『分かったわ。気をつけてね……って、アクセルに言うまでも無いか』
『ふふっ、確かに。そもそもBETAがどう出てこようとも、アクセルとニーズヘッグを相手にどうにか出来るとは思えないしな』
「そう言われても、気遣われて嬉しくないのかと言われれば別だよ。……じゃあ、まずは俺がメインホールに向かって突っ込んで、光線級と重光線級を始末しながら他のBETAをこっち側に引き寄せてくる。2人はそれを横合いから攻撃してくれ」
その言葉に2人が頷くのを見て、ツイン・ドライブとエナジーウィングを起動させ……ファントムを放って引き連れながらメインホールの中へと突入する。
まさかメインホールのすぐ外に俺達がいたのに気が付いていた訳でもないだろうが、BETA達はすぐにニーズヘッグに反応して動き出す。
放たれるレーザーをファントムを使って反射、こちらの方へと凄い勢いで向かってくる突撃級や要撃級、そして何よりもレーザーを放った光線級、重光線級へと向けて反射して数を減らしていく。
同時に、レーザーを反射していないファントムにビームソードを展開させて突っ込ませ、光線級や重光線級の目のように見える照射膜を貫き、体内でビームを発射しては爆散させる。
元々BETAの中ではその数が極めて少ない――集団の1%程度――光線級と重光線級だ。幾ら広いとは言っても、このメインホールの中にそれ程の数がいる筈がなく、ファントムとレーザー反射、そして駄目押しのヒュドラから放たれるビーム砲で一気にその姿を消す。
そしてBETAとしては当然の事ながらニーズヘッグの姿を追ってくる。
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