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地連のおじさん
第一章
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る曹候補学生であったのだ。名前を高木杜道という。まず彼がいた。
「あれ、土井二曹ですか?」
「御前も地連にいたのか?」
「はい、実は」
「御前が俺呼んだのじゃないよな」
 二曹は彼に対して思わずこう言ってしまった。
「それは違うよな」
「えっ、私がですか?」
 言われたその若い三曹はまずはきょとんとなった。
「違いますよ」
「ああ、御前じゃないのか」
「はい、私もスカウトされまして」
 彼もだというのである。
「それで今回こっちに配属に」
「じゃあ一緒か」
「ああ、こっちの幹部がですね」
 話が本題に入った。
「呼んだらしいんですよ」
「幹部が!?」
「ええ、幹部が」
 自衛隊では将校のことを幹部と呼ぶ。軍隊ではないことになっているからである。

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