第六章
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「だからあの娘達を教えてきましたし」
「シンデレラもまた」
「最高の良縁を手に入れてもらいます」
「若し王子と一緒になれば」
「我が家にも大きく影響します」
「いい意味でだね」
「そうです、ですからシンデレラには頑張ってもらいます」
「よし、じゃあシンデレラを応援しよう」
「我が家の為にも」
こう話してだ、そいてだった。
シンデレラはその山の国の応急での宴に参加した、夫人が用意した見事なドレスを着てそのうえで。そして王子はというと。
そのシンデレラを見てだ、周りの者達に言った。
「あの娘は一体」
「確かトレメイン男爵家のです」
「末娘でした」
「確か名前はシンデレラです」
「そういいました」
「シンデレラというんだね」
王子はシンデレラの名前を確認しながら彼女を観ていた。
「成程ね」
「かなり美しい娘ですね」
「立ち居振る舞いにも気品があります」
「それに聡明そうな顔立ちです」
「何かが違いますね」
「そうだね、少しね」
ここでこうも言う王子だった。
「彼女と踊ってみようか」
「そしてどの様な方は見極められますか」
「そのうえで」
「そうしよう、彼女を観たい」
こう言ってだ、王子はシンデレラと踊ってみてだった、そこからだった。
彼女に魅入られそうしてだった、正式に求婚し。
シンデレラは選帝候の末の王子という玉の輿に乗ることが出来た、王子は独立し侯爵となったので侯爵夫人だ。
娘達はそれぞれ確かな家、確かな者に嫁ぐことが出来た。そして男爵家は持ち直しかえって繁栄に至った。三人それぞれの夫の実家の引き立てもあってだった。
爵位まで上がった、夫達の働きもあってだ。
男爵家から子爵になりそこからすぐに伯爵となった。伯爵になった夫は驚きを隠せない顔で夫人に言うのだった。
「いや、、凄いね」
「今の状況がですか」
「だってね、古いだけの男爵家がね」
それが、というのだ。
「豊かになってしかも爵位まであがって」
「伯爵にですね」
「これは凄いことだよ」
こう夫人に言うのだった。
「予想以上のことだよ」
「はい、全てはです」
「婚姻政策だね」
「そして良縁を手に入れる為に」
「教育をだね」
「そうです、娘達に行った結果です」
その二つがもたらしたものだというのだ。
「まさに」
「そういうことだね」
「貴族の繁栄はどうして手に入れるのか」
「それはだね」
「婚姻と教育です」
「そうだね、ただ」
ここで伯爵は妻にこうしたことも言った。
「一つ思うことはね」
「それは何でしょうか」
「娘達が誰と結婚したいとかは」
「そして教育もですね」
「何か全て決めていった感じだったね」
「そうですね、しかしです」
「それはなんだね」
「
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