第五十五話 地上最大の希望と運命の咆哮
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
大輔「んじゃあ、フェイト。デジタルワールドでな」
フェイト「うん、また明日ね」
フェイトを親の元へ送るといい、こっそり父親のノートパソコンを拝借して。
賢と相談した結果、フェイトとはやてはデジタルワールドで過ごしてもらうことにしたのだ。
…一々言い訳するのが面倒というわけでは断じてない。
フェイトとはやてはこちらの世界の住人ではないし、自分達があそこの世界で衣食住にありつけたのは、フェイトは魔法関係者ではやては一人暮らしで柔軟な思考の持ち主だからだ。
こちらと向こうの文明レベルも大分違うため、いつボロが出るか分からないため、それを防ぐためでもある。
大輔「(後でゲンナイさん見つけて脅すか)」
デジタルワールドの管理者なのだから、それくらいはしてもらわなければ。
大輔「気合い入れないとな…」
はっきり言って、今の大輔にはかつての仲間と会うのは気が滅入るが、我が儘は言えない。
出来るだけ距離を取ることを考えなければ。
学校に行くと、初っ端から仲間と出会うことになる。
会話もそこそこに、目を合わせないでクラスメートの元に向かう。
伊織は国語の授業を、京は理科の実験だが怪しい煙が出ている。
京の周りのクラスメイトは避難した後、爆発。髪がボサボサである。
ヒカリ達五年生は体育。女子は踊り。
男子はバスケだ。
体育館の手すりにてデジモン達が見ていた。
ブイモン[はあ…つまんねえ]
パタモン[あれ?ブイモン?]
ブイモン[何だよ?]
テイルモン[いつの間に成長期のままでいられるようになったの?]
ブイモン[さあ]
会話をする気などサラサラないため、大輔の方を見遣る。
大輔「やれやれ…」
肩を鳴らして、バスケを始める。
久しぶりだし、何より嫌っているタケルが相手なので手加減出来るかかなり疑問だが、やるしかない。
ゴーグルは既に外している。
まあ、何故か全く壊れないゴーグルが今更ボールくらいで壊れるとは到底思えないが。
タケル「よろしくね大輔君」
大輔「はいはい、お手柔らかに」
差し出された手を無視して、直ぐに動けるように体勢を整える。
始まるとゲームは大輔の独壇場であった。
今まで実戦と訓練で鍛えていたためか、精々普通の鍛え方をしているだけの小学生などには負けない。
ゲームが終わる頃にはタケル達のチームは一点も入れられないまま終わった。
大輔「もう少し本気出してもよかったかもな」
まだまだ余裕がありそうに言い放ち、大輔は水を飲みに行く。
ブイモン[ま、当然の結果だな]
気付かれないように、屋上に向かうブイモン。
大輔もクラスメートに絡まれないうちに着替えて、教室に向かう。
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ