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新説イジメラレっ子論 【短編作品】
第8話 グラスピング
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……どうする。俺は今度こそ、誰も信じられなくなる」

「そうなっても、私は一緒にいてあげる。だから風原くんも、私が駄目にならないよう一緒にいてほしいな。新しい幸せを見つけるために」

「…………ッ」


 ――ごめんなさい。さようなら、お母さん。

 風原くんは、小さくそう呟いた。
 私はその言葉の意味を、いずれ知ることができるのだろうか。
 
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