第7話 アンダースタンディング
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彼と対等でありたかった。横に並んで居たかった。
そんな私の必死さに、少しずつだけど応えてくれた風原くんの態度が嬉しくて、もっと知りたくなった。突き放されるようなことを言われたときは、私の意志は一方通行だったのかと心が沈んで、父からの虐待も重なって自暴自棄になった。
風原くんが何所にいるのかを知れた今は、はっきりとしなかった自分の思いが驚くほどすっきりと纏まっている。
風原くんともっと分かり合いたい。
私の事を見て、認めてほしい。
もっと繋がっていたい。
きっとあなたと私は似ているから。
敵でも味方でもなくていいから、ただ傍にいてほしくて、いていたい。
「律華さん。私、風原くんとお話がしたいです。部屋まで連れて行ってもらえますか?」
「………私の説得は彼にはとうとう届かなかった。無責任だけど、お願い。真人くんの心を開いて……!」
「大丈夫です。多分、風原くんも……ううん、きっと本当は心を開きたい筈ですから」
優しいくせに不器用で、嫌いだって言いながらも私の事を見てる。
そんな彼に、この日私はとことん付き合う事に決めた。
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