TURN16
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
セントス。本日天気晴朗ナレドモ浪高シ』
―――惑星対馬宙域―――
「惑星対馬を視認しました」
「よし、マストにZ旗を掲げて、全艦隊に電文を送れッ!!」
俺は全艦隊にある電文を送る。
勿論、電文はあれやな。
『皇国ノ興廃、コノ一戦ニ在リ。各員一層奮励努力セヨ』
Z旗だけなのは何か物足りひんからわざわざ文面に表したんやな。
「敵元艦隊がワープアウトしましたッ!!」
………来たな。
「全艦、左砲戦やッ!!取り舵一杯ッ!!」
「とぉーりかぁーじッ!!」
艦隊は取り舵をする。
自衛艦隊に気付いた元艦隊はレーザー砲による砲撃をするが、特雷型駆逐艦が大半を占めているので然程効果は無い。
「砲撃準備完了ッ!!」
オペレーターが報告する。
「敵艦より通信が来ています」
「通信パネルに切り換えろ」
『俺は元の皇帝ランス・ハーンだッ!! 貴様らは大人しく降伏して俺に女を渡せば死なずに生き長らえる。さぁどうする日本?』
「……いきなりの高圧的な態度やな」
俺はランスに言う。
「そんで女を渡せば死なずに済むと?」
『ガハハハ、そうだッ!! 女さえ俺に渡せば死なずに済む。さっさと女を俺に渡せ』
馬鹿が俺を睨む。
そして俺は――。
「だが断る」
「何ぃ?」
「貴様にやるような日本人女性などおらんって言ってるんやカスッ!!」
俺はそう言って通信を切った。
「全艦、撃ち方始めェッ!!」
「撃ェッ!!」
全艦隊から一斉に家電粒子砲(ビーム砲)が発射された。
ビーム砲は次々と元艦隊の雷撃駆逐艦に命中した。
「撃てェッ!!奴等に隊列を組ませる暇を作らせるなッ!!」
俺はそう叫んだ。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ