四十二話:俺が女…だと? 〜その一〜
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故か吐血するイリナ、アーシア、クローム、エルシャ。
何だ? 何なんだ、一体? 理解不能の出来事に訳が分からず、家の女組を見つめる。
エルシャは精神世界なので今は見られないがな。
「これがツンデレの本来の威力なの!?」
「イッセーさんが……かわいいです!」
「お兄ちゃん…その仕草は反則だよ」
(ご主人様が女性になるとツンデレがここまで破壊力が増すとは…もう、一生女でいましょう!)
黙れ、てめえら! 誰がツンデレだ、誰が! て、おい、俺を指さしてくんじゃねえよ。
俺はツンデレなんて属性は持ち合わせてねえからな。
それとエルシャ、本当になりそうだからそんなこというんじゃねえよ!
未だに女体化が解ける様子が見られねえからちょっと不安になって来てんだよ、こっちは!
「……ねえ、イッセー君に女物の服を着せてみたいと思わない?」
「「(―――っ!?)」」
「おい、ふざけたこと言ってんじゃねえよ、イリナ! それとてめえらも『それだ!』みてえな反応してんじゃねよ!?」
おい、やめろよな。そんなことしたら間違いなく黒歴史になるじゃねえか。
……おい、なんだ? この俺を離さないようにがっちりと拘束された腕は?
クロームとアーシアが俺の両方から俺の腕にしっかりと抱き着いて来て俺を拘束する。
おまけにイリナがどこからか手錠を取り出して俺の手と足にかける。
………嫌な予感しかしねえ。
「それじゃあ、家に帰ってイッセー君の着せ替えショーをしましょうか」
「「はい(うん)!」」
「離せええええええええええっ!」
ちくしょう! 何で拘束が破れねえんだ?
何で、逃げようとしても二人の腕はびくともしねえんだ!?
なんでイリナはそんな俺に容赦なくトンファーを突きつけてきてんだ!
くそがっ、逃げられねえええええっ!
結局俺は、抵抗空しく誘拐でもされるかのように家まで連れさられていったのだった。
「………ねえ、バジル」
「嫌です」
「そう、ありがとう、バジル」
「拙者の意志は無視ですか!?」
「ふふふ、とびっきり可愛くしてあげるわ。私のバジル“ちゃん”」
「誰かお助けおおおおおおおおっ!」
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