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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―消失―
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》はあっさりと《ミラクル・フリッパー》を破壊し、《ミラクル・フリッパー》は霧のように姿を消していく。このバトルフェイズ終了と同時に、再びその姿を再構築させるだろう。

「続いて、ホルスでその攻撃力0のモンスターに攻撃! ブラック・メガフレイム!」

「《サイバー・ヴァリー》が攻撃される時、このモンスターを除外することで、バトルフェイズを終了させ一枚ドローする」

 攻撃力0といえども、《サイバー・ヴァリー》にはまだ効果が残っている。先程が第二の効果ならば、この効果は第一の効果。自らを犠牲にし、バトルフェイズの終了と一枚のドローに変換する。

 そして《サイバー・ヴァリー》が消えた代わりのように、バトルフェイズが終了したことにより、エドたちのフィールドに《ミラクル・フリッパー》が特殊召喚される。霧のようになっていた身体が再構成され、小さな魔法使いがホルスとフェンリルの前に立ちはだかった。

「チィ……私はこれでターンエンド!」

 黒魔術師は、その《サイバー・ヴァリー》の抵抗に対し、見るからに苛立たしいように顔をしかめる。だが、自分たちのコンボが完成したフィールドを再確認すると、薄ら笑いを浮かべながら次にターンが移行するエドを眺める。

「次は君のターンだが……ふふふ。《フェンリル》の効果によりドローフェイズはスキップされる」

「確かにドローは出来ないが……新しい運命を引き寄せるまでもなく、既に運命は決定している!」

 エドの言葉とともに、そのデュエルディスクの墓地が光り輝いた。運命を司る英雄の名は伊達ではなく、たとえドローが出来なかろうと、戦うための戦術は未来に用意されていた。

「セメタリーの《D-HERO ディアボリックガイ》のエフェクトを発動! このカードを除外することで、デッキから同名モンスターを特殊召喚する!」

 先のターンに《デステニー・ドロー》の効果で墓地に送られていた、ディアボリックガイが幻影のように姿を消すと、デッキから突如として同じ姿をしたモンスターが姿を現す。現れたディアボリックガイは、まさしく悪魔のような形相を呈していた。

「さらに《D-HERO ダイハードガイ》を召喚!」

 新たなD-HEROがフィールドに召喚されたことにより、《ミラクル・フリッパー》に《D-HERO ディアボリックガイも併せ、エドのフィールドに三体のモンスターが揃う。

「三体のモンスターをリリースすることで、このモンスターは特殊召喚出来る! カモン、《D-HERO Bloo−D》!」

「ミラクル・フリッパーが!」

 白魔導師の驚愕の声を背景に、三体のモンスターがフィールドに現れた血の池に沈んでいき、その池がマントのように変化していく。そして、そのマントを羽織るように究極の『D』――Bl
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