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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―消失―
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白魔導師のデッキは【フェンリルハンデス】と【お触れホルス】の合わせ技。《ミラクル・フリッパー》に《フェンリル》と《王宮のお触れ》がある以上、あとは《ホルスの黒炎竜 LV8》がフィールドに現れれば、魔法までもが封殺され、魔法使いたちのコンボは完成する。

「俺は《サイバー・ヴァリー》を召喚する」

 小型のサイバー・ドラゴンタイプのモンスターが召喚され、《ミラクル・フリッパー》へと絡みつく。それを2人の魔法使いは怪訝な表情で眺めていたが、亮は即座に《サイバー・ヴァリー》の効果の発動を宣言する。

「《サイバー・ヴァリー》の効果を発動。このモンスターともう一体を除外することで、二枚のカードをドローする」

 発動するのは《サイバー・ヴァリー》第二の効果。《サイバー・ヴァリー》の他に除外するのは、もちろん小さな魔法使いこと《ミラクル・フリッパー》。サイバー・ヴァリーとミラクル・フリッパーが揃って消えていき――

「甘い! 速攻魔法《禁じられた聖杯》を発動! その効果を無効にする!」

「……くっ」

 ――そのまま二体はフィールドに残る。《サイバー・ヴァリー》は《ミラクル・フリッパー》に巻きつくのを止めると、攻撃表示のまま小さな魔法使いとともに並び立った。第二の効果のリリースが発動コストであれば、《ミラクル・フリッパー》だけでも処理することが出来たものの、《サイバー・ヴァリー》のリリースは効果のため元のままだ。

「《ミラクル・フリッパー》を守備表示にし、ターンエンド」

「私のターン! ドロー!」

 結局、亮にそのターンで出来ることは、《ミラクル・フリッパー》を守備表示にすることのみだった。手札コストがかさむ《融合》を主軸にするサイバー流にとって、ドローロックは非常に痛手となってしまう。

「《ホルスの黒炎竜 LV4》を召喚し、魔法カード《レベルアップ!》を発動! デッキから《ホルスの黒炎竜 LV6》を特殊召喚する!」

 そして《フェンリル》と《ミラクル・フリッパー》のコンボが決まったことにより、強気になった黒魔術師はやはりホルスの黒炎竜を展開する。一瞬だけ現れた幼生体はすぐさまレベルアップを果たし、フィールドには再び《ホルスの黒炎竜 LV6》が特殊召喚される。

「さらに! もう一枚の《レベルアップ!》を発動! LV6を進化させ、現れろ《ホルスの黒炎竜 LV8》!」

 もう一枚の《レベルアップ!》を高々と掲げながら発動し、あっさりとホルスの最終形態である《ホルスの黒炎竜 LV8》へと進化を果たす。その登場によって2人の魔法使いのコンボは完成し、狙い通り亮とエドは魔法・罠・ドローを封じられることとなった。

「バトル! まずは《フェンリル》で《ミラクル・フリッパー》に攻撃!」

 《フェンリル
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