3部分:第三章
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是非ね」
この日は終始笑顔を作っていたマトリョーシカだった。だがその深夜密かに街の高層ビルの屋上で黒い服の男と接触し話をするのだった。
「もうすぐよ」
「もうすぐか」
「ええ、原子力発電所を爆破できるわ」
夜の闇の中でこう彼に告げていた。
「もうすぐね」
「爆弾は用意してあるのか」
「それはもう最初の段階でね」
用意してあるというのである。
「小型のね。けれど威力は抜群の」
「最新型のその爆弾か」
「そうよ。それを使うわ」
こうも男に答えるのだった。
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