暁 〜小説投稿サイト〜
スパイの最期
2部分:第二章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ごしていた。彼女は完全に研究員になりきっていた。
 その中で彼女はクリスタから聞いたのだった。あることを。
「そう。貴女の婚約者がそこにいるのね」
「ええ、そうよ」
 大学のキャンバスの中だった。二人で並んでベンチに座りそのうえで話していた。周りには木々や草があり大学の建物も見える。美しいキャンバスである。
「そこでね。務めているの」
「そう。原子力発電所でね」
 こう語るクリスタだった。
「働いているのよ」
「その人もこの大学の卒業者なのかしら」
「そうよヴァーグナー教授の助手でね」
 このことも話すクリスタだった。
「優秀だったので原子力発電所の方からスカウトが来て」
「それで今はそこにいるの」
「そういうことなの。もうすぐなのよ」
 また言うクリスタだった。穏やかな笑みと共に。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ