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ファントム・バレット編 〜守り人たち〜
出会い
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レーニングルームを後にし、食堂へと向かった。

席に着き、クロワッサンを貰うとジャムやスクランブルエッグなどが出てくる。

夢中でぱくついていると、奥から怒号がとんだ。

「なんだと!?」

ユキはそちらに行くと、天道が泣き崩れていた。

「え・・・どうしたn」

言い終わる前に襟を掴まれ、締め上げられる。

「天道さん!?」 

(じゅ)()が・・・樹花がぁ・・・」

樹花とは、天道の義理の妹である。

「彼氏が・・・できたそうだ・・・・」

「えぇえ!?・・・そりゃおめでたいんじゃ・・・」

「そうじゃない!!樹花だぞ、あの純粋すぎる子がだぞ!!?どうせ騙されている決まっている!!」

「それは偏見ですよ!!」

「いいーや!お兄ちゃんは許しません!!彼氏とやら・・・一瞥して切り捨ててくれる」

「うわぁああああああああん」

泣きながらカブトに変身し、クロックアップして天道は去って行った。

(・・・すごいクロックアップの無駄遣いだ・・・)

そう思うと食堂に大量の人が流れ込んでくる。

一文字に茂に一也、洋、良、神、さらには研究所の職員まで・・・。

「・・・やるしかありませんね。コレは」

今日のメニューを確認する。

スクランブルエッグ、ベーコン、サラダ・・・と簡単なものばかりだ。

よし、ついでに何か作ろう。

そう思いながらユキはスクランブルエッグに取り掛かる。

ユキは卵を溶きはじめ、味の素、塩、少量の牛乳を入れてフライパンにバターを引く。

弱火でそれを溶かすと、溶いた卵を投入する。

そしてしばらくしてトロトロになったら小分けし、さらに分けていく。

残った油でベーコンを焼く。

焼いているうちにトマトを切り、レタスを千切って盛り付けていく。

それを全て一人でこなし、ユキは何とか朝食時間を乗り越えた。

「いや〜うまかった。ごちそーさん、ユキ」

「あ、あとお疲れ様」

一文字がそう言って席を立った。

「そう言うなら一人でスクランブルエッグを十人前も食べないでくださいよ」

「いや〜ごめんごめん。うまかったって事だよ」

二人は笑う。ユキは立ち上がる。

「あ、そうだ。皆さんでコレ、食べてください」

ユキが取り出したのは、筒状の菓子。

上には粉砂糖がかかっており、香ばしい香りを周囲へと漏らした。

ユキが取り出したのはカンノーロと言われている、シチリアの伝統菓子だ。

「朝から甘いものはきついと思うので、クリームをヨーグルトで作りました。フルーツとラム酒も入れてあるので、さっぱり食べれると思います」

全員がそれを咀嚼する中、洋が席を立って聞いてくる。

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