第三十六話 パーソナルリアリティ探しとレベルアッパー探し
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ソコン画面を見せる。初春さんは二段ベッドの上に寝ているので、白井さんにパソコン画面を見せている姿勢は結構つらいんじゃないだろうか。
「やっぱり探してたんだ……初春さん」
「いや、どうしても気になっちゃいまして」
微妙にヒントを出しながらの雑談中に、初春さんはレベルアッパー使用者の書き込む掲示板を探し出していたようだ。さすが守護神と呼ばれているのは伊達じゃない。
「でかしましたわ、初春!」
初春さんが風邪を曳いていることを忘れているのでは無いかと思うほど強く肩をつかんで礼を言うと、白井さんは玄関に戻って靴を履き直す。
「ありがとう、初春さん。体、お大事にねー」
「ちょっと、お姉様! ここからはジャッジメントの仕事ですの。お姉様っ!」
白井さんよりも一足先に御坂さんが玄関を飛び出すと、白井さんも慌ててテレポートで追いかけていったのである。
「また行っちゃったね」
玄関を見つめながら佐天さんが呟く。
「これでレベルアッパーと介旅初矢の件が別物だったら、ただ単に捜査事案を二つ抱えただけって事になるのよね」
「あ……あははは……」
多分無いとは思うが、もし二つの案件が別物だったらという俺の意見に、珍しく初春さんが疲れたような呆れたような笑い声を上げていた。
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