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とあるの世界で何をするのか
第三十六話  パーソナルリアリティ探しとレベルアッパー探し
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ながらも、少し話題をそらすために初春さんに聞いてみた。確かアニメではネットで掲示板か何かを見つけていたはずなので、そこに行き着かないといけないのである。

「まー、それは初春さんが元気になってからでも良いかな」

「そうそう。まずはちゃんと風邪を治すこと」

「分かってますよ、佐天さん」

 まだ風邪を曳いている初春さんに、仕事をさせるわけにもいかないのでこの話は後回しにする。

「もしレベルアッパーが出回ってたとして、ネットで調べればすぐに分かるだろうからその辺は大丈夫として、そうなると問題はレベルアッパーがどの程度広まってるかって事と、レベルアッパー使用者がどの位居てその中に意識不明になった人が居るかどうかって事と、レベルアッパー自体が何の目的で制作されて出回ってるのかって事ぐらいかしら」

「そうですねぇ」

 初春さんに仕事をさせないようにとは言っても、全く進展が無いのも困るので捜査が進展しやすいように少しずつヒントを出すような形で雑談してみる。

「目的ってレベルを上げるためじゃないの?」

「そうだとしたら不自然な点があるのよね。だいたい能力開発が存在意義とも言える学園都市なのに、レベルアッパーって凄い物を開発したのに大々的に発表してないって事。例え副作用があったとしても、開発できた時点で発表してしまえば第一人者として名を残せるにもかかわらず、こそこそと人の少ない学区の研究所で実験してたわけだし」

「確かに、隣の建物を見ても薬品保管施設とか細菌保管施設とかですねぇ」

 佐天さんがなかなか良いところに目を付けたのでそれにも答える。もし、佐天さんがレベルアッパーを見つけた時に使ってしまう確率は、今見た限りまだ半々よりも上と言ったところだろうか。そしてしばらくは初春さんと、学校で佐天さんに話した例え話などの雑談を続けたのである。





「施設は完全にもぬけの殻でしたの」

 白井さんと御坂さんが玄関にテレポートしてきて報告してくれた。

「あの様子だと、数ヶ月は使われてないわね」

「あら、そうだったんですか。何か手がかりのような物は無かったんですか?」

 続けて御坂さんが報告してくれたわけだが、俺が子供達を救出してからはそのまま放置されていたのだろう。

「それが、何らかの能力で内部が滅茶苦茶に破壊されていまして、手がかりになりそうな物は何一つ見つかりませんでしたの」

 残念そうに白井さんが報告するが、そっちは間違いなく麦野さんの仕業だろう。

「そうですかー。だったらこんなのはどうですか? レベルアッパー使用者が書き込んでる掲示板を見つけたんですけど、このファミレスがたまり場になってるみたいですよ」

 少し疲れたように見える白井さんに、初春さんがパ
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