第三十六話 パーソナルリアリティ探しとレベルアッパー探し
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うね……」
俺も状況を想像してみるが、初春さんなら……うん、大いにありそうだ。
薬局に到着した時には、まだ薬が出来たばかりの袋に入ってない状態だったので、一回分ずつを包装するのに少し時間を取られて待たされたものの、包装し終わった薬を受け取るとすぐ薬局を後にした。学校を出た時は薬局へ寄る前か寄った後にかき氷でも食べてからお見舞いに行く予定だったのだが、御坂さんと白井さんを待たせているので直接初春さんの寮へ向かう。
「初春ー、薬もらってきたよー」
「あ、佐天さん、ありがとうございます。それから神代さん、御坂さん達が待ってますよ」
「うん、お待たせー」
「急がせてしまってごめんなさいですの」
「待ってたわよ」
初春さんの部屋に入るとすでに御坂さんと白井さんは到着していた。
「それで、レベルアッパーについて聞きたいって?」
御坂さん達が俺を待っていたと初春さんも言っていたので、俺はすぐに本題を切り出した。
「そうですの。それで、レベルアッパーによってレベルが急激に上がった方というのはいらっしゃるのでしょうか?」
「うーん、それは聞いたこと無いけど……。ウチの知ってる限りでは能力の上昇は見られてもレベルが上がるほどでは無かったって感じね」
話し始めたのが御坂さんでは無く白井さんだったのだが、俺は事前に決めていたとおりの設定で答える。というか、あの施設に居た子供達がどうなったのかは俺自身も全然知らないので、レベルが上がるほどでは無い能力上昇はあったけど意識不明になったという設定になっている。そして、この話は佐天さんと御坂さんにも話しているはずだ。
「そうでしたの。この前のセブンスミスト爆破事件の犯人、介旅初矢がレベル2だったのですが、あれだけの爆発ですからレベル4であってもおかしくはありませんの。他にも銀行強盗事件のパイロキネシストに常盤台狩りの眉毛女と、神代さんや佐天さんまで巻き込んだ事件での犯人も、犯行時の能力強度とバンクに登録されているレベルに明らかな食い違いが見られますの。それでお姉様から伺ったレベルアッパーというものが関係しているのでは無いかと思ったのですが……」
「なるほどねー。まー、前に御坂さんや佐天さんには言ったんだけど、元からレベル4の能力を使えるだけの地力があれば、レベルアッパーで演算を上げてレベル4まで持って行くことは出来そうな気がするわね」
確かレベルアッパーはAIM拡散力場のネットワークで演算能力を上げる物だったので、この説自体は本物のレベルアッパーでも同じだと思うのだがどうなんだろう。ってか、木山先生がレベルアッパーの副作用で能力が使えるようになっていたから、上昇するのは演算能力だけじゃないのかもしれない。
「そう
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