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ひねくれヒーロー
恐怖に対する恐怖
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相場が決まっているんだ

フー先輩が言ってたから間違いない

トルネ先輩も納得してたからきっとそうだ


「風遁・神風!」


突如、複数の竜巻が仮面の男を襲う

術を行使した人物を探し出すと、見知った少年がいた

あれは、イカリ御嬢さんの・・・確か油女シュロとかいう・・・


「薄墨、無事か!?」
 

油女シュロの背後から現れた鶸茶が駆け寄ってくる

あの仮面の男と同じく、仮面をつけているけれど、キミは不審者に見えないね

何故だろう あぁ、そんなことよりも

鶸茶・・・


「ああいう手合いは鶸茶の専門だよね?」

「何の話
 ・・・あー・・・こいつかー・・・」


一瞬驚いたように身をすくめ、ボクが指示した方向へ首を向ける

仮面の男を眺めて、半ば諦めた様に笑った


「知ってる人?」

「・・・ん、知ってるっちゃ知ってる」


煮え切らない答えに顔を顰める

こんな男と何時出会ったというのか

ビンゴブックなどにはいなかったはずだし、どうやって知り得たのか


「・・・アレレ?
 仮面付けてるけど・・・え、もしかして、え?

 え?

 ・・・暗部に、なっちゃったんスか!?」

「・・・うん
 つーか、お前もオレの事知ってるんだな?」

「おっとっと」


美味しそうな響き

生唾を飲み込むと2人から首を傾げられ、油女シュロは気持ちは分かると同意された

仮面の男は失言を恥じるかのように口元を覆うふりをした

蟲を羽ばたかせ、油女シュロがボクに語りかける


「おい根の 
 ちょっと上忍たちと合流してこい、ここは俺らでやるから」

「・・・悪いけど、ボクは鶸茶と組んでいるんだ
 キミがソラ君を連れて合流してくれないかな」

「あれ何か凄い喧嘩腰に聞こえる
 お前がいると戦いづらいんだよ
 組んでる組んでないは別として指示に従えよ」

「いきなり出て来てそう言う事言うんだ?
 ボクは任務でここにいるんだから、キミに従う理由はないんだけど?」

「いやいやオレは正規の補充要員として来たわけだからな?
 オレは正規部隊の中忍だぜ?
 一応お前より階級上だから命令聞けよ?」

「この任務での上司はまじらず上忍だよ
 彼女の命令ならともかく、キミの命令なんか知らないよ?
 そもそも本当に補充要員だか分からないのに、聞くわけないじゃないか
 ねえ鶸茶」




「喧嘩すんな」



 
「あのー・・・仮面の子と修行僧の子だけ、置いていってくればいいんスけど」
 


「・・・薄墨、上忍とこへ合流
 ソラ連れて行くより早く合流できるだろ
 行け」
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