第五十三話
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女の子に猫じゃらしを渡すと、女の子は猫と遊ぶ。
「はぅ〜お猫様〜♪」
女の子が遊んでいるが、取りあえずは………。
ギュッ。
「はうあッ!?」
「敵将周泰を捕縛したァァァーーーッ!!」
俺は女の子―――周泰に抱きついて叫んだ。
―――玉座―――
「あぅ〜捕まってしまいました〜」
周泰を捕縛した後、俺達は再び軍儀を始めていた。
「何か情けない間者ですね〜」
「はうあッ!!」
七乃の言葉に周泰は落ち込む。
「それで周泰は何をしていた?」
「……………」
まぁ普通は黙るよな。
しかぁしッ!! お前が猫好きなのは既にバレている。
「凪、あれを」
「了解です」
「フニャン」
「お猫様〜♪」
控えていた凪から猫を手渡されて、かなり大きめの袋に入れた。
『??』
その場にいた皆は俺の行動に首を傾げる。
そして俺は短剣を出して、それを袋に突きつけた。
「さぁ周泰ッ!! この袋の中に入った猫を殺されたくなければお前の任務を言えッ!!」
「………あ、阿呆ね……」
ロッタが溜め息を吐いた。
「えぇぇッ!? お猫様を殺さないで下さいィッ!!」
しかし、猫好きである周泰には効果は抜群なんだよな。
「さぁどうする周泰? お前が全てを話したら猫は殺さない。言わなかったら殺すで?」
………多分、今の俺はかなり悪だな。
「うぅ〜で、でもぉ………」
周泰はかなり狼狽している。
「さぁどうする?」
「うぅ〜」
……中々言わないな。
「仕方ないな………」
「え?」
ザクッ!! ブシュゥッ!!
俺は袋を突き刺した。
刺した場所から赤い液体が流れてきた。
「い、イヤァァァァァァァァァァァァーーーッ!!」
周泰が城中に響く程絶叫した。
あ、言っとくけど猫はちゃんと生きてるからな。
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