暁 〜小説投稿サイト〜
『曹徳の奮闘記』改訂版
第五十三話
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
女の子に猫じゃらしを渡すと、女の子は猫と遊ぶ。

「はぅ〜お猫様〜♪」

 女の子が遊んでいるが、取りあえずは………。

ギュッ。

「はうあッ!?」

「敵将周泰を捕縛したァァァーーーッ!!」

 俺は女の子―――周泰に抱きついて叫んだ。






―――玉座―――

「あぅ〜捕まってしまいました〜」

 周泰を捕縛した後、俺達は再び軍儀を始めていた。

「何か情けない間者ですね〜」

「はうあッ!!」

 七乃の言葉に周泰は落ち込む。

「それで周泰は何をしていた?」

「……………」

 まぁ普通は黙るよな。

 しかぁしッ!! お前が猫好きなのは既にバレている。

「凪、あれを」

「了解です」

「フニャン」

「お猫様〜♪」

 控えていた凪から猫を手渡されて、かなり大きめの袋に入れた。

『??』

 その場にいた皆は俺の行動に首を傾げる。

 そして俺は短剣を出して、それを袋に突きつけた。

「さぁ周泰ッ!! この袋の中に入った猫を殺されたくなければお前の任務を言えッ!!」

「………あ、阿呆ね……」

 ロッタが溜め息を吐いた。

「えぇぇッ!? お猫様を殺さないで下さいィッ!!」

 しかし、猫好きである周泰には効果は抜群なんだよな。

「さぁどうする周泰? お前が全てを話したら猫は殺さない。言わなかったら殺すで?」

 ………多分、今の俺はかなり悪だな。

「うぅ〜で、でもぉ………」

 周泰はかなり狼狽している。

「さぁどうする?」

「うぅ〜」

 ……中々言わないな。

「仕方ないな………」

「え?」

ザクッ!! ブシュゥッ!!

 俺は袋を突き刺した。

 刺した場所から赤い液体が流れてきた。

「い、イヤァァァァァァァァァァァァーーーッ!!」

 周泰が城中に響く程絶叫した。





 あ、言っとくけど猫はちゃんと生きてるからな。


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ