第一部 学園都市篇
第3章 禁書目録
七月二十九日:『息吹くもの』
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日《・》の朝方のあの戦い様は見事な物であり、少しは見直した物であって。
初めて真面目な表情を見た、あの『幻想御手事件』を思い出して。思い出したくもない悍ましい犬じみた怪物に怯えた気持ちと、その時、背後から抱き竦めてきた彼の横顔を思い出して……一瞬だけ頬を赤く染めて。少しは、恩を返せたか、と。
「……まぁ、良しとしますの」
こんな形でしか発破を掛けられない自らを不甲斐なく思い、切なげに笑いながら。飲み干した空き缶を、嚆矢が投げ入れたものと同じ屑籠へと空間移動させて、叩き込んだのだった。
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