第五十二話
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しかし、孫策の領地はかなり揺れ動いている。
袁術と同盟をしていたのに、形勢が不利になると即裏切った等と建業では噂が広まった。
荊州は元々反董卓・袁術連合軍には参戦していないので除外された。
荊州の劉キと劉ソウは俺達と戦いたくなかったので袁紹には「黄巾党の残党が荊州内で活発化している」と言って出陣を拒否していた。
涼州には間者を送ってない。
馬謄は信用出来る人と月達涼州勢は言っていたから送っていない。
「なら罠の設置を早くしないとな」
真桜の工作隊が何とか頑張って、今のところ全体の三分の二が終わっている。
「取り敢えずは作業を続けるしかないな」
俺はそう思った。
―――陳留―――
「………合肥が取られていたなんて………」
曹操は玉座で溜め息を吐いた。
「仕方ありません華琳様。満寵も戦死して兵士も殆どが袁術軍に降って情報が無かったのですから」
新たに曹操軍の軍師になった郭嘉は曹操にそう言う。
「まぁ過ぎた事は仕方無いわ。奪い返せばいいのよ………ただ、今は駄目ね」
「どういう事ですか華琳様?」
夏侯淵が曹操に聞く。
「まだ冀州と徐州の治安は改善されてないわ。改善されるまで動けない。それに……涼州の馬謄が袁術と手を結んだ情報もあるわ」
実際は誤報であるが。
「これからの方針は冀州と徐州の治安が改善されるまで動かないわ。そして、それが終わってから涼州を攻める。いいわね?」
『御意ッ!!』
夏侯淵達は曹操に頷いた。
―――建業―――
「………合肥が袁術に占領された。袁術の狙いは我等であろう」
周瑜が玉座で報告する。
「どうするのじゃ策殿? 儂は何時でも命を捨てる覚悟は出来ておるが………」
黄蓋は孫策に言う。
「駄目よ祭。美羽達は大砲も持っていらはらんだから突撃したら一方的にやられるわ」
黄蓋の言葉に孫策はそう言った。
「一応、穏と亞莎が巣湖南岸の濡須口に砦を整備しているわ。冥琳、兵力は?」
「何とか五万にまでいくが、やるのか?」
「えぇ、美羽とは戦わないといけないからね(それに万が一負けたら私の首を美羽にあげるしかないわね。……あの時、美羽の味方をしてあげたらこんな事にはならなかったのにね………)」
孫策は心の中で己の過ちを反省しつつ、席を立った。
「戦の用意よ。美羽に孫呉の力を見せるわ」
孫策はそう言った。
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