第三幕その十
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「楽しかったです」
「そうでしたか」
「今も毎日ジムに通っています」
「ジムに、ですか」
「学園の中に職員用のジムがありまして」
「そこで汗を流されているのですか」
「はい、そうしています」
先生にこのこともお話するのでした。
「健康の為にも」
「身体を動かすことはいいことですからね」
「ストレス解消にもなりますよね」
「だから余計にいいのです」
身体に、というのです。
「ですから」
「それで、ですね」
「はい、いつも健康です」
実際に日笠さんのお顔はとても血色がいいです、ストレスもない感じで爽やかな笑顔を先生にも見せています。
「先生もどうでしょうか」
「ジムにですか」
「学園の職員、先生もですが」
「使用出来るのですね」
「年額とても安価で」
使えるというのです。
「使用出来ますよ」
「いや、ジムも」
「身体を動かすことはですか」
「僕はどうにも」
先生のいつもの言葉でした、とにかく先生は身体を動かすことが苦手です。
「そうしたことは駄目でして」
「それでは」
「はい、折角のお誘いですが」
それでもだというのです。
「そちらは」
「そうなのですね」
「身体を動かすことが健康にいいことはわかっています」
先生にしてもです、伊達にお医者さんではありません。
「ですがそれでも」
「本当にスポーツは苦手なのですね」
「どんなものでも」
スポーツは、というのです。
「駄目なんですよ」
「そうですか、ですがスポーツだけが人生ではないですね」
「だからですね」
「無理にと言うことは誰にも出来ないです」
それはとても、というのです。日笠さんも。
「ですがジムは他にも設備がありまして」
「ジム以外にもですか」
「プールもありまして」
泳ぐことも出来るというのです。
「お風呂もあります」
「お風呂もですか」
「それも大きな、スーパー銭湯の様な」
それがあるというのです。
「サウナもあって立派ですよ」
「では日笠さんはそちらも」
「はい、利用しています」
その通りとです、にこりと笑って答えた日笠さんでした。
「サウナでも汗を流しています」
「サウナはいいですよね」
「汗をかいて身体の中の毒素を出してくれますよね」
「はい」
そちらもと答える日笠さんでした。
「それもいいので」
「だからサウナにもですね」
「入っています」
そうだというのです。
「それで健康を維持しているつもりです」
「食事でもですね」
「そうです、とかく健康には気をつかっています」
「日笠さんはヘルシー志向なのですね」
「さもないと後々大変ですから」
健康に、というのです。
「ですから気をつけています」
「わかりました、そうですか」
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